翻訳結果の読み上げ、ソーシャルメディアへの投稿にも対応
「iHandy 翻訳機 Pro」はGoogle翻訳機能を利用する、50以上の言語に対応した翻訳アプリである。翻訳したテキストの読み上げをはじめとして、ソーシャルメディアへの投稿、旅行先などで活躍してくれそうなフレーズブックなど便利な機能を数多く搭載している。
使い方はとても簡単で、まずは「元の言語」のフィールドに翻訳したいテキストを打ち込む、またはWebサイトなどからコピーしてきた文章をペーストする。入力したら「翻訳する」ボタンを押すと、「翻訳する言語」のフィールドに翻訳された文章が表示される。これだけだ。国旗のボタンを押すと「言語選択」のリストが現れるので、変更したい言語を選ぶ。もし、元の言語が何語なのか分からない場合、「言語を検出する」を選択しておくと、フィールド内のテキストを分析して、適合する言語を抽出してくれる。リストの中から言語を探すのが面倒な場合も、とりあえずそれを選んでおけば、勝手に翻訳を始めてくれるのでとても便利だ。結果は「履歴」に登録され、真ん中にある時計のボタンを押すと以前の翻訳結果を参照できる。あの時のあれをもう一回、などという際には有効だ。
翻訳した文章のネイティブスピーカーによる読み上げにも対応している。読み上げ機能は、それが翻訳された状態であれば、読み上げる文字数に制限はないようだ。ただ、結果が文字化けすることがあり、その場合、文字化けした箇所はもちろんだが、その周辺のテキストの読み上げができなくなる。クオーテーションなどの記号は入力する際に気をつけよう。
旅先で重宝しそうなのが、フレーズブック(慣用句)のライブラリだ。これは、宿泊、買い物、緊急時など日常生活でのシーン別に、よく使われる表現をピックアップし、瞬時に当該語に変換してくれるというものだ。的確な表現が今すぐ必要なのに、すぐにはそれが出てこないことは良くあるが、この機能とテキストの読み上げ機能を組み合わせれば、そういったピンチな局面も怖くない。また、翻訳された結果をコピーして、SMSやメールにペーストすることもできる。Facebook、Twitterとの連携機能もあり、翻訳した結果をそのまま投稿できる。
画面左下の「フレーズブック(P)」ボタンを押すと現れる慣用句集 |
翻訳結果のフィールドをタップするとサブメニューが現れる |
Facebookへ翻訳結果を直接投稿できる | Twitterへも結果の直接投稿が可能 |
使用に際して注意していただきたいのは、冒頭で述べた通り、本アプリはGoogleの翻訳機能を通じてサービスを提供している。したがって、インターネットの接続環境がないと使えない。また、一度に翻訳できる文章量にもGoogle翻訳の仕様による制限がある。大量のテキストをコピー&ペーストして翻訳しようとすると、何も表示されなくなるが、そうなった場合はテキストを減らして再試行しよう。
対応モデルは、 iPhone、iPod touchおよびiPad互換、OSはiOS 3.0以降、ジャンルはレファレンス、アプリサイズは6.4MB、対応言語は日本語、中国語、オランダ語、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語、執筆時のバージョンは1.1.0。なお、本アプリとは別に、テキストの読み上げ機能などを省略した無償版もリリースされている。