電子コンテンツディストリビュータの米OverDriveは2月15日(現地時間)、同社配信コンテンツの専用プレイヤー『OverDrive Media Console』のiPad対応版の配信を開始した。バージョン番号はv2.2で、iPhone版と共通化されている。OverDriveの最大の特徴は同社が契約する1万3,000以上の図書館や学校の電子書籍やオーディオブック、そして1,000以上の出版社が提供するDRM付きコンテンツなど、豊富なコンテンツを各種デバイスで閲覧することが可能な点にある。
今回の新バージョンは、これまでiPhone/iPod touch向けのみが提供されていたMedia ConsoleのiOS版で、iPadの画面サイズでのコンテンツ閲覧が可能になったことが主なアップデート点だ。MediaConsoleはWindows、MacなどのPC系プラットフォームのほか、Android、BlackBerry、iOS、Windows Mobileなどのプラットフォーム向け専用アプリがリリースされている。動作はアプリ内で完結しているため、これらモバイル版でも母艦となるPCを必要とせず、適時ストアに接続してコンテンツをダウンロードし、期限付きでレンタルすることができる。コンテンツは無料と有料のものが混在している。
電子書籍、オーディオブックともにMedia Console上での再生のほか、必要に応じて他のデバイスへと転送したり、オーディオブックをCDに焼くことも可能。以前は対応フォーマットがDRM付きWMAのみだったため再生プラットフォームが限定される点で不評だったが、現在ではこの問題は解決されている。