Mobile World Congress 2011の会場でHTCは、2月15日に発表したばかりのタブレット端末「HTC Flyer」やソーシャルスマートフォン「HTC ChaCha」「HTC Salsa」などを出展した。
HTCの7型タブレット端末「HTC Flyer」
今回HTCが発表したタブレット端末は「HTC Flyer」。ディスプレイサィズは7型で、背面にアルミのユニボディを採用したデザインが特徴。重量も450gと軽量だ。機能面では、付属のペンを使うことでペン入力もサポートする点が新しい。ディスプレイは静電容量式であり、通常のペンでは書き込めないが、付属ペンでは静電容量式ディスプレイでも利用できるようになっており、手書き入力が可能だ。これをHTCでは「HTC Scribe」としており、両方の利用ができる点をアピールしている。
付属の手書きメモアプリでは、画面に直接手書き文字を入力できるだけでなく、録音機能も搭載。録音しながら手書きメモを書き込むと、メモを撮ったときの時間を記録し、録音した音声の再生時に、同時にメモを表示してくれる便利な機能も搭載している。
ペンには2つのボタンが設置されており、ペン先に近い方のボタンは選択用ボタンで、ボタンを押しながらペンを移動させると、その範囲の文字や画像を選択できる。後方のボタンはイレーサーで、押しながら画面をなぞると、手書きの線を消すことができる。
ドックも付属し、充電に加えてHDMI端子経由でHTC Flyerの画面をテレビなどに出力できる。また動画ダウンロードサービス「HTC Watch」を使えば、ダウンロードした動画を大画面テレビで楽しめる。同様にOnLiveのゲームサービスを利用してHTC FlyerやHDMI接続したテレビゲームを行うことも可能だ。
なお、搭載するOSは「Gingerbread」(ブース説明員)だが、バージョン番号については明らかにしてくれなかった。
ソーシャルスマートフォン「HTC ChaCha」「HTC Salsa」も展示
Facebookへの1タッチボタンを搭載したソーシャルスマートフォンが「HTC ChaCha」と「HTC Salsa」の2機種。ボディ右下に独立した「F」のボタンがあり、カメラで撮影してFボタンを押せばFacebookに画像がアップロードされたり、簡単に近況を更新したりといった、さまざまな場面でFacebookと連携できるという。いずれもAndroid 2.3.3を搭載し、Facebookを頻繁に利用する若年層を中心に訴求していきたいとしている。
HTC ChaChaは、本体下部にQWERTYキーボードを搭載しており、テキスト入力が特に必要なユーザーをターゲットにしている。画面は2.6型480×320で、タッチパネルに対応している。HTC Salsaはフルタッチパネル液晶を搭載したシンプルモデルだ。
このほか最新のスマートフォンが展示されていた。同社端末Desireシリーズの最新版「HTC Desire S」は、1GHzのプロセッサや3.7型WVGA液晶を搭載したスタンダードモデル。「HTC Wildfire S」は、コンパクトなボディで3.2型HVGA液晶を搭載したシンプルモデル。「HTC Incredible S」は、プレミアムモデルのスマートフォンで、4型WVGAスーパーLCDを採用しており、DLNAやフロントカメラでのビデオ通話などをサポートする。いずれのモデルも欧州やアジアでは今年第2四半期の登場予定だ。