マネックス証券は21日、iPhone/iPod touch対応の株式取引アプリケーション『マネックストレーダー スマートフォン』の提供を開始したと発表した。

マネックス証券では、これまで携帯電話向け手数料体系の設定や、携帯電話向けアプリケーションの提供など、モバイル端末による取引をサポートしてきた。現在では、株式取引の2割超(2011年1月実績約定件数ベース)がモバイル端末経由になるなど、モバイル取引はマネックス証券の顧客の取引の重要なチャネルとなっている。

また、マネックス証券ウェブサイトへのモバイル端末からのアクセスのうち、約2割がスマートフォン経由となるなど、スマートフォンを活用する顧客が増えているといい、それに伴い、スマートフォン対応の要望も増加している。これを受け、同社では今回、iPhone向け「マネックストレーダー スマートフォン」の提供を開始することにした。

iPhone向け『マネックストレーダー スマートフォン』画面イメージ

「マネックストレーダー スマートフォン」は、株式注文機能のスピードや使いやすさに加え、注文照会や残高(建玉)照会、銘柄登録、個別銘柄情報や各種指標など豊富な情報量を生かしたモバイル取引が、アプリケーションのみで完結するトレーディングアプリケーション。取引の際はマネックス証券の携帯電話手数料が適用される。

株価情報はリアルタイムに自動更新。板情報画面、チャート画面、銘柄詳細画面など個別銘柄の画面上に、注文画面をスライドさせることですぐに取引注文を出すことができる。銘柄検索画面は、直前に閲覧した20銘柄を閲覧履歴として表示する。

注文画面から注文中の銘柄の銘柄情報画面、ニュース画面から関連銘柄の画面、個別銘柄のチャート画面・板画面・銘柄詳細画面への移動など、トレーディングに必要な画面へのスムーズな移動が可能。銘柄リストに最大900銘柄を登録することができる。リストへの登録も、ボタン一つで簡単に行うことが可能。逆指値注文やツイン指値注文など条件付注文を出すこともできる。

移動平均線、RSI、MACD、一目均衡表などの各種テクニカルチャートの利用が可能。「値上率」「値下率」は、「前日終値比」「10分前比」「当日始値比」で確認できる。さらに「Top Price Range(当日値動きの大きい銘柄)」や「気配値値上率」「気配値値下率」も表示。銘柄リストに登録している銘柄のほか、関連銘柄の各種ニュースを閲覧・確認することができる。銘柄検索では、会社名だけではなく、業種やキーワードでの検索が可能となっている。

同アプリケーションは、AppleがiPhoneなど向けにアプリケーションを提供するApp Store(アップストア)で無料で提供する。

マネックス証券では、iPhone 向け「マネックストレーダー スマートフォン」の提供開始に続き、AndroidおよびiPad向けの株式取引アプリケーション、iPhoneおよびAndroid向けのFX 取引アプリケーションの開発を進めているといい、2011年4月にむけて順次提供予定。また、スマートフォン向けに最適化したウェブサイトのリリースも予定している。