サッポロビールと北海道のチョコレートメーカーであるロイズコンフェクトの共同開発により、誕生した「ショコラブルワリー」。現在はビターとスイートの2種類が販売されているが、もともとは2009年1月にインターネット限定でビターが発売されたのがはじまり。人気商品となり、今年1月両商品を全国発売させた。
試飲する人
小山田貴子
フリーライター・日本ソムリエ協会認定ソムリエ・「日本ワインを愛する会」編集長
イタリア留学中(遊学? )にワインに開眼し、帰国後ソムリエの資格を取得。2003年よりCSフーディーズTV(食の専門チャンネル)番組スタッフになり、現職に。ワインが専門ながらビールにも食指が動き、ベルギー(ブリュッセル・アントワープ)、ドイツ(デュッセルドルフ)、イギリス(ロンドン・エジンバラ・ブライトン)、アメリカ(サンフランシスコ・ポートランド・デンバー・ボウルダー・ハワイ)などのビール処を飲み歩いている。
試飲した商品
サッポロビール「ショコラ ブルワリー<ビター>」
2011年1月12日発売
容量: 350ml
アルコール度数: 5%
価格: オープン
原材料: 麦芽、ホップ、糖類、カカオニブ、香料
試飲グラス: アメリカンパイントグラス
試飲温度: 6~8℃
サッポロビールと北海道のチョコレートメーカーであるロイズコンフェクトの共同開発により、誕生した「ショコラブルワリー」。現在はビターとスイートの2種類が販売されているが、もともとは2009年1月にインターネット限定でビターが発売されたのがはじまり。人気商品となり、今年1月両商品を全国発売させた。
ちなみにサッポロビールは1876年創業の北海道開拓使醸造所が起源。ロイズコンフェクトも1983年にサッポロにて創業しているため、北海道発メーカーのタッグ商品といえる。
簡単に言えばチョコレートフレーバーのビールであるが、糖類やカカオ二ブ、香料といった酒税法で定められた原料以外が使われているため、発泡酒に分類される。今回は大人好みで男性向けともいえるビターを試飲してみた。
色はクリアなコーヒー色。泡立ちは3mmほどと少なく、それもすぐ消える。一部にチョコレート麦芽(麦芽を色濃く焙煎したもの)が使われているらしいが、その香ばしさより、チョコレート由来の甘い香りが勝る。チョコレートリキュール(有名どころではモーツァルトやゴディバなど)やアマレット(杏の核のリキュール)のニュアンス。"ビターさ"は程ほどに、酸味とのバランスはいい。
余韻はほとんどなくスッと切れるので、嫌な甘さが口の中に残ることはない。スタウト(真っ黒に焙煎した大麦を上面発酵。高めの温度でまったりと飲むタイプ)ではなく、日本のいわゆるラガービールにチョコレートテイストを加えただけ、と考えて、温度も低めで喉越しを楽しんだほうがよさそうだ。