現在放送中のNHK連続テレビ小説『てっぱん』(NHK総合ほか 最終回は3月26日)が18日、クランクアップを迎え、NHK大阪放送局のスタジオで行われたセレモニーにヒロイン・村上あかり役の瀧本美織らが出席した。
『てっぱん』クランクアップを迎えた瀧本美織 拡大画像を見る |
最後に収録されたのは、瀧本をはじめ祖母役の富司純子、両親役の遠藤憲一、安田成美らが村上家の鉄板ガレージに集まるシーン。カットかかかった後のモニターチェックでは、瀧本がヒロインに決定したときの初々しいコメントや、これまでの名シーンの映像が画面に映し出された。瀧本はモニター前に全員集合した出演者に囲まれ、笑顔で画面に見入っていたが、スタッフから"撮影終了"の声がかかると途端に号泣。思わず顔を覆い、しきりに涙をぬぐっていた。
その直後、挨拶に立った瀧本は開口一番「泣いてません!」と強がりながらも目は真っ赤。「なんかもう…我慢しようと思ってたんですけど、やっぱり『てっぱん』やってたら泣いちゃいます」と声を詰まらせ、「『てっぱん』に関わったすべての人たちに支えていただき、あかりちゃんという素敵な女の子の人生を1年間のびのびと歩かせていただきました。あかりとしても美織としても、たくさんの愛をありがとうございました」と深々と頭を下げた。
前列左から安田成美、瀧本美織、富司純子、遠藤憲一、後列左から柳沢慎吾、森田直幸、京野ことみ、遠藤要、尾美としのり |
富司(写真右)は「深夜の撮影が続くこともあって大変だったと思うけど、美織ちゃんは本当にがんばりました」と感慨深げ |
そんな"娘"のけなげな姿に安田も思わず涙。「村上家のおかあちゃんとして、家族ができたことはとてもよかったです。がんばれたのは、このすてきな家族のおかげ。いい時間を過ごさせていただきました」と目を潤ませていた。さらに遠藤も「これまで打ち上げで泣いたことないんですけど、成美さんがほろっとくるからちょっとほろっときちゃって…」ともらい泣き。「くせ者ばかりをやってきた自分がこんな温かいドラマでこんな温かい仲間に囲まれて、一生に一度あるかないかの現場に携わらせていただいた。自分の人生の中で本当に思い出に残る作品になると思います」と涙をにじませていた。
富司は「すごく楽しい毎日を過ごさせていただきました」と撮影を振り返り、「またみなさんといつか『てっぱん』を上回るドラマで再会して、ご一緒願いたいと願っております」と挨拶。「美織ちゃんからは最初の尾道ロケで制服のまま海に飛び込むシーンからヒロインにかける意気込みが伝わってきましたが、そのときの私の期待以上によくがんばってくれたと思います。またご一緒できる日が楽しみです」と9カ月におよぶ長丁場の収録を駆け抜けたヒロインを笑顔でねぎらっていた。