「B10」の液晶画面は大きいので、ついついたくさんのウインドウを開いて作業をしてしまう。すると画面内がぐちゃぐちゃになってしまうことも……。そんなときに便利なのが、「画面分割ユーティリティ」だ。

これは画面内を2~4分割できるソフトウェア。画面内を見えないパーテーションで区切って、仮想的なマルチディスプレイを構築する機能だ。例えば画面を左右2分割にすると、起動しているブラウザやExcelなどを最大化させても、左右どちらか半分までしかウインドウサイズは広がらない。分割エリアはユーザーが任意に決められるので、デスクトップのショートカットアイコンやランチャーなどの上にウインドウがかぶらないようにすることもできる。少々概念が特殊だが、使いこなすと手放せなくなる機能だ。

画面分割ユーティリティで、左右2分割に設定しているところ。境界線は自由に移動させられる

画面分割ユーティリティで、画面を4分割しているところ。行う作業によって分割数を選べるのがよい

左右2画面に分割し、ブラウザとエクスプローラを起動したところ

ビジネスユースならば十分なCPUパワー

最後に恒例のベンチマークを走らせて測定してみた。そもそも3DCGのゲームをプレイするためのノートPCではないので、グラフィックスのスコアは期待するべき機種ではない。注目したいのはCPUスコア。最新のIntel Core i5-2520M vProを搭載しているだけあり、モバイルノートPCとしては十分な結果となった。

なお、ベンチマークテストではないが一眼レフカメラ「EOS 5D Mk2」で撮影した約2分のフルHD映像ファイル(約500MB)を再生してみた。一般的に重いと言われている生のMOV(24bit H.264)だが、スムーズに再生できた。

モバイルノートPCでありながらフルHD液晶を搭載しているので、いままでLet'snoteシリーズが活躍してきたオフィスワークだけでなく、デザインや映像の現場でも使えそうだ。

3DMark06

3DMark Score 2824
SM2.0 Score 908
HDR/SM3.0 Score 1121
CPU Score 3141

Vana'diel Bench 3

High 3567
Low 5487

ファイナルファンタジーXIV オフィシャルベンチマーク

High 222
Low 420

重くて動かないと思ったEOS5D Mk2の映像も、カクカクすることなく再生できたのには驚いた

■試用機の仕様
製品名 Let'snote B10(CF-B10AWCYS)
CPU Intel Core i5-2520M vPro(2.5GHz)
メモリ DDR3 SDRAM 4GB(最大8GB)
HDD 160GB SATA HDD
光学ドライブ スーパーマルチドライブ
グラフィックス Intel HD Graphics 3000
ディスプレイ 15.6型ワイド TFTカラー液晶(1,920×1,080ドット)
ネットワーク IEEE802.11a/b/g/n対応無線LAN、10/100/1000BASE-T対応有線LAN
インタフェース USB 2.0×3、D-Sub、HDMI出力、マイク、オーディオ出力、SDメモリーカードスロット
サイズ/重量 約W370.8×D229.1×31.4~43.2mm/1.87kg(付属のバッテリーパック(L))
OS Windows 7 Professional 64ビット版
バッテリ駆動時間OS 約6時間
付属品 Windows 7用プロダクトリカバリDVD-ROM、ACアダプタ、バッテリーパック(L)、取扱説明書等
価格 オープン(店頭予想価格はOffice Home & Business 2010インストール済みモデルが200,000円前後、Officeなしモデルが175,000円前後)