ユニクロは17日、都内で「2011年春夏 新・チノ 新・カーゴ商品説明会」を実施した。ジーンズに続くボトムスカテゴリーの新しい柱として、この春夏はチノパンツとカーゴパンツを拡販するとのこと。
商品説明会では、同社の代表取締役会長兼社長、柳井正氏が挨拶を行った。「我々ユニクロは、Tシャツでは年間9,200万点、ジーンズでは年間1,600万点以上を売り上げ、海外でもTシャツとジーンズは高く評価されている」と柳井氏は述べた上で、「チノとカーゴは、ジーンズと同様、元々は作業着で機能性の高いものだった。機能性とファッション性を備えた服を売るのが強みの我々にとって、チノとカーゴは格好の存在であり、ジーンズ以上に売れる可能性がある」と指摘した。
今後は"新定番ボトムス"として「新・チノ」「新・カーゴ」を展開し、世界的な知名度の向上をめざすという。
商品説明会ではスタイリングショーも行われ、メンズの「ヴィンテージ ノータック チノ」「ウォッシュ ノータック チノ」「スタイルアップ カーゴ」、ウィメンズの「ボーイフレンドフィット チノ」「ボーイフレンドフィット カーゴ」「スキニーフィット カーゴ」をそれぞれ着用した6人のモデルが登壇した。
「ヴィンテージ ノータック チノ」は天日干し乾燥仕上げ。味のある風合いとやわらかな履き心地が加わった |
メンズの「ウォッシュ ノータック チノ」(写真右)では、ウォッシュ加工を施してソフトでしなやかな風合いに仕上げた |
シルエットにこだわった「スタイルアップ カーゴ」。ストレッチ性もプラスし、細身ながら動きやすいボトムスに |
裾が細くなり、ロールアップ時も女性らしいきれいなラインになるよう設計した「ボーイフレンドフィット チノ」 |
「ボーイフレンドフィット カーゴ」の裾にはサイドベルトがあり、膝下丈パンツへのアレンジも可能に |
美脚効果の高い「スキニーフィット カーゴ」。サイドポケットにも美しいラインを崩さないためのこだわりが |
同社のグループ上席執行役員、中嶋修一氏は、これらの商品について、「いままでのワークウェアというイメージを一新した上で、トレンドに安易に迎合せず、シンプルで等身大に生きていくためのアイテムとして提案したい」と説明。春夏の販売目標について、「1,000万本以上を販売し、ボトムス市場を牽引できる存在に育てていきたい」と述べた。
続いて行われた報道陣との質疑応答では、柳井氏から、「あらゆる人に買ってもらいたいので、やはり1億本くらいは売りたい」との発言も。
「チノパンツやカーゴパンツといえば、誰でも1本は持っているアイテム。その1本をユニクロの『新・チノ』『新・カーゴ』にして、ぜひ多くの人に履いてもらいたいと思っている」と同商品をアピールした。
「新・チノ」「新・カーゴ」シリーズについては順次販売を開始しており、価格帯はメンズ、ウィメンズともに1,990~3,990円。
なお、17日の商品説明会では、Facebook連動型ファッションコミュニティ『UNIQLOOKS』もあわせて紹介された。詳細については本誌既報の通り。