神奈川県のパシフィコ横浜で開催された、カメラと写真の展示会「CP+(シーピープラス)」。会場では、デジタルカメラによる動画撮影用の機材も多数出品されていた。

4K映像に近い動画撮影ができる小型カメラをビクターが参考出品

ビクターが2011年2月中に発売を予定しているデジカメ「GC-PX1」は、スチルも動画も楽しめる「HDハイブリッドカメラ」と名付けられている。この製品では、新開発された集積回路「FALCONBRID」により、秒間60コマで最大144枚まで高速連写が可能。特筆すべきは、フルHD/60pの動画撮影機能が搭載されているという点。価格はオープンプライスとなっているが、担当者によると10万円前後を想定しているそうだ。

「GC-PX1」のサイズは131(W)×67(H)×122(D)mmで、重量は約500gと軽量

「GC-PX1」カットモデルも展示されていた。液晶パネルの部分がとても薄いのがよくわかる

さらにビクターのブースでは、「GC-PX1」を進化させた2機種のモックアップが参考出品されていた。この製品では、FALCONBRIDを使用して、3,840×2,160ドットという、4K映像に近い動画を60pで撮影可能。会場に設置された4Kモニターには、実際に撮影されたH.264/MPEG-4 AVC(144Mbps)の映像を映していた。あまりにも繊細な映像に、多くの来場者が足を止めて見入っていた。なお、参考出品されたモデルはあくまでもモックアップで、製品化するにはまだ時間がかかるとのこと。

参考出品された2台の4K2Kカメラ。小型のタイプは「GC-PX1」とほぼ同じ形状

4K2Kの面積はフルHDの4倍。映像はとても美しく、細部まで鮮明

出展されていた4K2K映像のスペック表