札幌市交通局は14日より、「雪ミク」(雪まつり応援キャラクター仕様の初音ミク)にちなんだ路面電車「雪ミク電車」の通常運行を開始している。前日の13日には、札幌市内の電車事業所にて一般展示も行われた。
初音ミクは、札幌市に本社を置くクリプトン・フューチャー・メディアが、ヤマハのVOCALOID技術を用いて開発したパソコン用「歌うソフトウェア」。2007年夏の発売以来、日本を代表するデジタルコンテンツの一つとして、海外でも人気が高まっている。
一方、同社の地元・札幌市も初音ミクに着目しており、2月7~13日に開催された第62回さっぽろ雪まつりでは、「真っ白い初音ミクの雪像」をモチーフにデザインした応援キャラクター「雪ミク」が登場。さらに札幌市電の特別車両「雪ミク電車」もお目見えし、雪まつり終了後に通常運行されることになった。
「雪ミク電車」に使用されるのは、札幌市交通局の3300形電車(3302号)。初音ミクと市電をイメージしたヘッドマークが掲げられ、車体には「雪ミク」のイラストがラッピングされている。車内も、中吊りポスターをはじめとする車内広告が「雪ミク」で埋め尽くされ、車内アナウンスを担当するのは初音ミクの声優・藤田咲さん。まさに"ミク尽くし"の車両となった。
一般展示が行われた13日には、同車両を一目見ようと、大雪にもかかわらず鉄道ファンおよび初音ミクのファンが多数集結。限られた時間の中で、車体や車内の隅々にまでカメラを向けていた。
「雪ミク電車」の通常運行は3月26日まで行われ、おおむね9:00~17:00の時間帯に運行されるとのこと。