ジェイドが運営する靴のショッピングサイト「ロコンド.jp」が15日、本格的なサービス提供を開始した。同日には、東京・恵比寿のジェイド本社にて記者発表会も行われた。
「日本最大級の靴のショッピングサイト」としてオープンする「ロコンド.jp」は、カジュアルな靴から高級な靴まで、合計40万足の品ぞろえを誇る。
すでに国内・海外から500ブランドの参画が決定しており、アディダス、アトミックグリーン、ビルケンシュトック、クロックス、オニツカタイガー、プーマといった高品質なブランドの靴を販売していく。
また、「日本全国のお客様の感動と笑顔のために最高のおもてなしをお届けする」という概念の下、既存のEC(電子商取引)サイトの常識を覆す顧客サービスを提供。「オンラインスタイルコンシェルジュ」と呼ばれるカスタマーサービスで靴選びをサポートするほか、国内のどこでも送料無料で即日発送を行い、商品到着後99日以内なら返品無料(送料含む)となるのも同サイトの特徴だ。
ジェイド代表取締役兼共同創設者の秋里英寿氏。同社の顧客サービスやマーケティングを担当する |
秋里氏と同じく代表取締役兼共同創設者の保田朋哉氏。「ロコンド.jp」では主にソーシングを手がける |
婦人靴専門商社・シンエイの取締役副社長、乙守俊秀氏。同社も「ロコンド.jp」に商品を供給する |
15日に行われた記者発表会では、ジェイドの代表取締役兼共同創設者、秋里英寿氏と保田朋哉氏がサービス概要について説明を行った。
秋里氏は、「海外ECサイトの『ザッポス』(アメリカ)や『ザランド』(ドイツ)の成功が、ロコンド開設の発端になった」と述べた。同サイトの垂直立ち上げに際し、「ザランド」の創業や「グルーポン」の世界展開に携わったロケット・インターネット社が参画していることも紹介された。
「他国の成功事例を参考に、日本ならではのおもてなしを導入し、最高のファッションECビジネスを作りたい」と話す秋里氏。「『素材を見て、試着しないと靴は買えない』『商品がすぐに届くのか、サイズが合わなくても返品できるのか不安だ』という人も、最大級の品ぞろえとおもてなしのサービスを通じて、『ロコンドに行けば欲しい靴が手に入る』ということを全国のお客様に体感してほしい」とアピールした。
一方の保田氏は、「昨年10月に会社を立ち上げた後、最初にやったのは浅草の靴問屋を回ること。だが、どこに行っても、『ネットで靴が売れるのか?』という会話は必ずあった」と明かした上で、「『付加価値を付けて定価で販売し、ネットの特性を利用して潜在需要を掘り起こす』というビジネスモデルが評価され、ほぼすべてのサプライヤーから支援をいただいている」と述べた。
発表会には婦人靴業界最大手のシンエイより、取締役副社長の乙守俊秀氏もゲストで登場。「おそらくロコンドは、靴の小売におけるブレイクスルーになると思う。『オンラインスタイルコンシェルジュ』が中心となり、買い物のエンターテインメント化を進める新しい業態が育つ可能性がある」と、同サイトの今後に期待を寄せていた。
なお、「ロコンド.jp」では16日より、本格サービス開始を記念したキャンペーンを実施している。同サイトの「メルマガ登録」のページよりメールマガジンに登録すると、先着1,000名に1,000円分のクーポン券をプレゼントするとのこと。