米Microsoftは2月14日(現地時間)、Mobile World Congressの基調講演で、Windows PhoneにInternet Explorer 9を提供する計画を明らかにした。
Internet Explorer(IE)プロジェクトを率いるDean Hachamovitch氏によると、PC版と同じレンダリングエンジン、Web標準サポート、ハードウエアアクセラレーション、セキュリティ・プライバシー保護の実現を目指して、IEチームは数カ月前からWindows Phoneチームとの共同作業を進めてきた。W3Cの標準対応テストスーツやFishIE Tankによるグラフィックスパフォーマンスデモなどで、Windows Phone版はPC版に近い結果を出しているという。PC版のIE9は現在リリース候補版の段階で、まもなく最終版がリリースされる見通し。Windows Phone版は2011年後半に提供するという。
基調講演ではほかにもWindows Phone関連のいくつかの発表が行われた。Microsoftは、3月前半にWindows Phone 7の初のメジャーアップデートをリリースする。コピー&ペースト機能を追加し、アプリケーションパフォーマンスを改善する。2011年前半には、Verizon WirelessやSprintなどCDMA系ネットワークの通信キャリアからもWindows Phone 7搭載端末が登場する予定。同年後半にはPeopleハブにTwitterを統合し、マルチタスキングを実現する。マルチタスク機能については4月にラスベガスで開催するWeb開発者カンファレンスMIXで詳細を説明するという。