美しい。シグマブースを一言で表現するなら、まずその言葉が浮かぶ。白亜の壁に浮かぶSIGMAのロゴ。白いテーブルに置かれたブラックボディのカメラとレンズ。そして、壁に並び掛けられた芸術的な大判の写真パネル。男性の髭の生え際や、女性の頬のうぶ毛といった子細なディテールが画像劣化を伴うことなく、極めて精緻かつ自然に表現された作品に見入っていると、まるで美術館にいるかのような気分になれる。

それらの撮影に使われた機材の中でも、特に多くの関心を集めているのが、発表されたばかりの一眼レフ「SIGMA SD1」と、高級コンパクト機「SIGMA DP2x」だ。

SD1は、センサーサイズ24×16mmの新開発「X3ダイレクトイメージセンサー」を搭載し、有効画素数4,600万画素(4,800×3,200×3層)、記録画素数4,400万画素(4,704×3,136×3層)を実現した同社カメラのフラッグシップ。「X3ダイレクトイメージセンサー」は、RGB全色を3層で取り込むことができる画期的なフルカラーイメージセンサーで、原理的に偽色が発生しない為、ローパスフィルターを必要とせず、光と色の情報を余すことなく取り込むことができる。4,600万画素の高画素が取得するフルカラー情報により、今までにない立体的で臨場感のある精緻な画像を得ることができる。

海外発表されて以来、画質追求派の心を鷲掴みにしているSD1。PCで撮影データを見ながらスタッフに直接話を聞くこともできる

DP2xはコンパクト機ながら、同社一眼レフ「SD15」にも採用されている20.7mm×13.8mm の1,406万画素(2,652×1,768×3層)ダイレクトイメージセンサーを搭載。これは、一般的なコンパクト機に搭載されているセンサーのおよそ7~12倍の面積にあたり、それゆえ圧倒的な表現力を持っている。

DP2xもお目見え。現行機種ユーザーの買い替え需要も喚起しそうだ

両機ともに価格、発売日などはまだ未定とのこと。ただし、実機は触ることができる状態で展示されている。台数が少なく争奪戦は必至だが、ぜひ手に取ってみていただきたい。

レンズにおいても、手ブレ補正OS機構搭載の大口径望遠ズーム「SIGMA APO 120-300mm F2.8 EX DG OS HSM」、手ブレ補正機構OSを搭載した高性能な大口径中望遠マクロレンズ「SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM」など発表されたばかりのレンズを展示中。製品体験カウンターでは、最新の手ブレ補正レンズ、大口径レンズを含むほとんどの製品を自分のカメラに装着して体験することができる。

ソニーEマウント対応の30mm F2.8が展示されている

フルサイズ対応超広角ズーム「12-24mm F4.5-5.6 II DG HSM」

手ブレ補正機構を搭載した高性能な大口径中望遠マクロレンズ「SIGMA MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM」

SD1やDPx2で撮影された作品を展示中。素晴らしい描写性能と芸術的な美しさに、思わず見入ってしまう

「SIGMA APO 200-500mm F2.8/400-1000mm F5.6 EX DG」など、滅多に見ることができないレンズも展示中だ

自分のカメラに装着して希望のレンズを体験できる製品体験カウンター