デジタル一眼レフカメラ「K-r」のイメージを投影した派手なMINIがアイキャッチのペンタックスブースでは、ファッショナブルで可愛いコンパクト機から一眼レフ、そして中判デジタル機まで、幅広い展示をおこなっている。女性の来場者が多いのも特徴的だ。

K-rのカラフルな展示に目を奪われつつ、見逃せないのは新製品のアウトドアモデル「Optio WG-1」。広報の方曰く、そのコンセプトは、「アウトドアでの大発見装置」。それは本当にカメラのことなのかと耳を疑いたくなるが、これがまさに至言。1400万画素CCDや光学5倍ズーム、10m防水と耐ショック1.5mのタフネスボディなどの基本性能はもちろん"面白そうな機能"が目白押しなのだ。

一眼レフカラーバリエーションの展示は、もはやペンタックスブースの顔となりつつある

"男子の秘密兵器"的魅力が詰まったWG-1。Optio初のGPS付きモデルもラインナップ

たとえば、デジタル顕微鏡モードで、お子さんと一緒に新聞や雑誌を見てみよう。印刷は点の集合で成り立っていることが"見て理解できる"。布地がしっかりと織られていることも確認できる。身近なあらゆるものが、Optio WG-1によって冒険のステージに変わる。

ペンタックス独自のデジタル顕微鏡モードは、1cmマクロとズームを併用して2.57mm×4.56mmの範囲を画面いっぱいに拡大できる

「Optio RS1000」の展示スペースに、懐かしの「ペンタックス、ペンタックス、望遠だよ」のアレを発見! 懐かしくて涙が出そう

レンズ円周上に配置された5灯のLEDは、デジタル・マイクロスコープの撮影時に活躍するが、芸が細かいのは、シャッターを切る刹那、瞬間的に輝度がアップすること。通常の電力消費を抑えつつシャッター速度を稼ぎ、手ブレしやすいマクロ撮影を支援する。また、自分撮り時には顔認識機能と連動して、顔が画面にしっかりと収まっているかどうかを知らせるサインにもなる。

「Optio RS1000」は前面のパネルデザインを自由に着せ替えられるのが魅力。公式サイトからデザインをダウンロードすることもできる

カメラにナノブロックをデコるという突っ走った発想が受けた「Optio NB1000」。Optioのラインナップを見ていると、ペンタックスがデザインという要素をいかに重要視しているかがわかる

さらに、GPSを搭載した「Optio WG-1 GPS」もラインナップ。写真撮影時の位置情報記録だけでなく、移動経路のログを自動的に定期取得して保存する。とにかく遊び心にあふれる小技を満載した、まるで秘密兵器のようなカメラなのだ。豊富なカラーバリエーションやセンスの良いデザイン性で女性のハートを鷲掴みにしたペンタックスは、中年男子のハートを掴むのも上手い!

プロの写真家から絶賛された「645D」のタッチ&トライコーナーは、今回も用意されている

「645D」の実力を見せつけるかのような特大の作品パネルは、描写の特性を知る参考にもなる

その他の新製品として、一眼レフ「K-5」のシルバーモデル「K-5 Limited Silver」(全世界限定1500台/3月上旬発売)、そしてDAリミテッドレンズ3本のシルバーモデル「DA 21mmF3.2AL Limited Silver」「DA 40mmF2.8 Limited Silver」「DA 70mmF2.4 Limited Silver」(全世界限定各500本/4月上旬発売)が展示されている。これらはそれぞれ、かつてのFA31mmF1.8 AL Limited、FA43mmF1.9 Limited、FA77mmF1.8 Limitedのオマージュなのだろう。

「K-5」とDAレンズ、限定シルバーモデルの組み合わせ。これもいいが、通常のブラックボディとシルバーレンズを組みあわせても似合うはず

美しく並んだ一眼レフシステムのラインナップ

ところで、新製品群に負けず劣らず気になるのが、名称もスペックも書かれずに参考出品(とすら、9日の時点では書かれていなかった)されている6色のコンパクト機だ。広報の方に一応確認してみたが、「詳しくは秘密です」との回答。そういわれると余計に気になるのが人情というもの。なおも食い下がって聞いたところ、どうやら実験的な意味を持つプロダクツらしい。

発表されたばかりの「K-r ボニーピンクモデル」の実物も展示されている

これが謎のコンパクト機だ。ボディラインはシンプルながら美しい。あれ? 下部に貼られているテープの下には、製品型番が入っているのでは!?

たとえば、製造の難しさから従来のカメラでは避けられてきたメタリックや鏡面塗装のボディもそのひとつ。来場者の反応を見て製品化を検討するらしいので、ペンタックスブースを訪れる際には、お近くのスタッフに「ぜひ製品化を!」と声を掛けてあげていただきたい。