カメラ関連の展示会「CP+」が神奈川県・パシフィコ横浜で開幕した。キヤノンブースでは、CP+にあわせて発表されたエントリー向けデジタル一眼レフカメラの新製品などを展示していた。

デジタル一眼レフカメラの新製品である「EOS Kiss X5」「EOS Kiss X50」の2製品は、エントリー向けのデジタル一眼「Kiss」シリーズをさらに2つのラインナップに分割した形で、Kiss X50はさらに軽量・低価格化を図った。ミラーレスカメラの登場などで低価格化と小型・軽量化が進むことから、それに対処する形の製品。ブースの説明員も、「価格で二の足を踏んでいたユーザーに向けたもの」としている。

新エントリーモデルの上位機「EOS Kiss X5」

本体背面。バリアングル液晶を搭載

高倍率ズームレンズを装着したところ

Kiss X5は、シーンに応じて露出やピント、ピクチャースタイルなど5種類の設定が自動で変動する「シーンインテリジェントオート」や、Kissシリーズ初の可動式液晶「バリアングル・クリアビュー液晶モニター」を搭載したほか、フルHDの動画撮影機能を強化し、複数のシーンをつなげてBGMを付ける「ビデオスナップ」機能、最大約10倍までのデジタルズーム「動画デジタルズーム」機能を搭載。従来のKissシリーズの後継機種という位置づけ。

「EOS Kiss X50」。コンパクトな単焦点レンズ「EF50mm F1.8 II」を装着した形で展示

本体背面。液晶は固定式でボタンデザインや配置も変更されている

本体上部

Kiss X50は、画素数やオート機能、バリアングル液晶、動画機能など、Kiss X5よりも機能は落としているが、大型センサーによる高画質はそのままで80gほど軽量化。実際に持ってみた感覚はさらに軽くなったような印象もあり、軽量カメラや気軽なサブカメラを求める人にも合いそうだ。また、新たにレッドカラーを採用しているのも新しい。来場者からは、特に2つのモデルの違いを気にしている声をよく聞いた。

「PowerShot SX230 HS」。上部にGPSアンテナを装備

コンパクトデジカメの「PowerShot」シリーズでは、35mm判換算28~392mmの光学14倍ズームレンズを搭載した「PowerShot SX230 HS」を始め、「PowerShot A3200 IS」「PowerShot A2200」「PowerShot A1200」を展示。「IXY」シリーズでは「IXY 31S」「IXY 410F」「IXY 210F」が出展されている。

光学5倍ズームモデル「PowerShot A3200 IS」

広角28mmの薄型モデル「PowerShot A2200」

特にSX230 HSは、キヤノンのコンパクトデジカメ初のGPS搭載で、電源オフ時も現在地を取得し続けて記録するGPSロガー機能も備えているため、旅行での道程をあとから確認するなどの使い方ができるほか、コンパクトな高倍率ズーム機としてブースで人気だった。

「IXY 31S」。背面はタッチパネルでカスタマイズ性が高い。タッチ操作の動作はスムーズ

コンパクトながら24mmからの光学5倍ズームレンズを搭載した「IXY 410F」

カラーバリエーションが豊富な「IXY 210F」

そのほか、おなじみのEOS用レンズを試用できるコーナーやプリントコーナーなど、多彩なブース展開となっているほか、新レンズの「EF500mm F4L IS II USM」「EF600mm F4L IS II USM」「EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS II」、そして「EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×」の参考展示なども行われていた。