鉄道博物館(さいたま市)は3月3日から特別展「はやぶさ~鉄道と宇宙~」を開催する。5月8日まで。奇しくも同じ名前で同時期に話題となった東北新幹線E5系「はやぶさ」と小惑星探査機「はやぶさ」の開発の軌跡を辿り、日本の鉄道と宇宙の最先端技術を紹介する。パネル展示や模型を使った立体展示、映像も紹介する予定。展示物は宇宙航空研究開発機構(JAXA)、JR東日本が協力する。
JR東日本の「はやぶさ」は、2009年から製造されている最新鋭のE5系新幹線車両を使用し、約2年間の試運転を経て、来る3月5日より運行を開始する。同車両は国内の鉄道において最高の速さと最高のサービスを提供するという。一方、JAXAの小惑星探査機「はやぶさ」は、2003年5月に打ち上げられ、2005年に小惑星イトカワに到達。遠隔操作により表面探査とサンプル採集を実施し、2010年6月に地球に帰還。世界初の偉業を達成した。
特別展「はやぶさ~鉄道と宇宙~」は、それぞれの「はやぶさ」に共通する「最先端の技術」と「多くの困難をクリアして夢を実現させた」という事実に着目し、それぞれの分野の技術を紹介するとのこと。
主な展示内容は「はやぶさの名前の由来」「鉄道と宇宙の技術資料と写真」「それぞれのはやぶさに関する実物や模型」「E6系はやぶさ走行映像、小惑星探査機の打ち上げから帰還までの映像」「E6系と小惑星探査機はやぶさ2」など。E5系グランクラスの座席体験(3月中旬から)や、宇宙服レプリカを使った記念撮影などの体験イベントもあるという。
会場は鉄道博物館2階の「スペシャルギャラリー1」。鉄道博物館の入館料のみで入場できるとのこと。鉄道博物館の入場料は一般1,000円、小中高生500円、幼児(3歳以上未就学児)200円。毎週火曜日休館(ただし5月3日は開館)。