米Hewlett Packard (HP)は2月9日 (現地時間)、webOS 3.0を採用したタブレット「HP TouchPad」を発表した。カードベースの機能的なマルチタスクやSynergyなどによるwebOSならではの操作性、TouchstoneによるwebOS携帯との連係が特徴。今年の夏にWi-Fiモデルを発売し、その後に3Gおよび4G対応モデルを投入する計画だ。価格は未定。
ディスプレイは9.7型。大きさは240×190×13.7ミリで、重さが740グラム。243×190×13.4ミリ(730グラム)のiPad Wi-Fi+3Gとほぼ同じサイズだ。プロセッサはSnapdragon APQ8060で、1GBのRAMを搭載する。
基本仕様は以下の通り。
- OS:webOS 3.0
- ディスプレイ:9.7型 (1024×768)のマルチタッチ対応スクリーン
- プロセッサ:Snapdragon APQ8060 (1.2GHz、デュアルコア)
- RAM:1GB
- ストレージ:16GBまたは32GB
- カメラ:130万画素フロントカメラ(ビデオチャット用)
- センサー:光センサー、加速度センサー、コンパス、ジャイロスコープ
- バッテリー:6300 mAh
- 入出力:microUSB、3.5mmステレオヘッドフォンジャック、スピーカー(Beats Audio)
- 通信:Wi-Fi (802.11 b/g/n)、Bluetooth 2.1+EDR
- その他:A-GPS (3Gモデルのみ)
TouchPadでは、マルチタスキングのアクティビティがアプリケーションごとではなく、カードという形で関連するもの同士がまとめられてユーザーに示される。例えばEメールの内容に関連するWebページがあれば、それらは同じカードスタックにグループ化される。これにより、音楽を聴きながらEメールを読み、Facebookのステータスもアップデートするというようなマルチタスクにおいて、アプリケーション間のつながりができる。さらにコンタクト/カレンダー/メッセージングの同期サービス「Synergy」によって、サインインするだけでFacebook、Google、Microsoft Exchange、LinkedInなどのデータがTouchPadに統合され、異なるコミュニケーション手段にもカードベースのUIを通じてスムースに対応できる。
Web機能はフルWeb対応のブラウザを搭載し、Adobe Flash Player 10.1 (beta)でFlashコンテンツにも対応する。プロダクティビティ面では、GoogleドキュメントやBox.netをサポート。TouchPadに最適化されたQuickoffice Connect Mobile Suiteを搭載する。
次世代Touchstoneテクノロジをサポートしており、ワイアレス充電に加えて、デバイス間でのデータ共有が可能になる。例えば、同じHP webOSアカウントを用いていれば、webOS携帯へのテキストメッセージや電話をTouchPadで受けられるという。同日に発表されたwebOS携帯の新製品「Pre 3」などwebOS 2.2以上のデバイスとは、本体同士をタップさせるだけでURLをワイアレスで交換できる。
デバイス同士を接触させるだけで、Pre 3で読んでいたWebページのURLがTouchPadに |