TestFlightにはTeam Managementとよばれる、テスターやアプリケーションのディストリビューションを一元管理するダッシュボードが用意されている。

Team Managementダッシュボード。3ペインのレイアウトとなっており、画面むかって左にメニュー、中央にユーザのリスト、右に詳細が表示される

テスターの追加

テスターを追加する方法はおもに2種類。

  • Recruited: 広くテスターを募集したい場合に使用。アプリケーションの解説とURLを共有することで、第三者のテスターを募る
  • Testers: 特定の個人に対してチームへの招待メールを送信し、ベータテストへの参加を待つ。参加待ちはPendingあつかいとなり、デバイスの登録が完了次第Testersとなる

招待メールを送信するには画面右上か左メニューのTestersより"Invite a teammate"をクリックする。

Invite a Teammateでテスターとして参加をお願いするユーザのメールアドレスを入力する

テスターとして参加をお願いするユーザのメールアドレスを入力。"Send Invitation"をクリックして招待メールを送信する。チームへの参加待ちとなっているテスターはPendingとして表示される。テスターはメール本文中のAcceptボタンをクリックし、TestFlightにログインすることでチームへの参加が完了する。

チームのマネジメント

Team ManagementではTeammates(デベロッパ、テスター)と、ディストリビューションの管理をおこなう。

Teammates

アプリケーションの開発者やテスターを管理する。各ユーザにはそれぞれ次の情報が付加される。

  • いつチームに参加したか
  • チームのリーダーか否か
  • デバイスの登録情報(型番、OSバージョン、UUID)
  • ディストリビューションの配布対象

画面右部のUser Detailsでは「いつチームに参加したか」「デバイスの登録情報」などが表示される

Distribution Lists

アプリケーションのディストリビューションをあらかじめ定義しておく。ディストリビューションにテスターを紐づけておくことで、誰をテスターとして参加させるかの指定が容易となる。ディストリビューションの追加・削除やテスターの追加はこのDistribution Listsからおこなう。

ディストリビューションを複数用意しておくことで、アプリケーションの世代別に配布するテスターを変更するといったことも可能だ

以上、TestFlightの使い方を簡単に紹介した。これまでアプリケーションリリースのα/βテストで、実機を持参、証明書のやり取りと手間をかけてきた手順がTestFlightを使うことでおどろくほど簡単になる。ディストリビューション機能をうまく活用することで、開発中のアプリケーションの状態にあわせたテスター管理もおこないやすい。アプリケーション開発者/テスター両者が恩恵を受けられるWebサービスだ。iOSアプリケーションに携わるデベロッパはぜひチェックしておきたい。