シグマはこのほど、デジタル一眼レフカメラ用の広角ズームレンズ1機種、望遠ズームレンズ2機種、中望遠マクロレンズ2機種の計5機種を発表した。いずれも発売日は未定。価格は、「SIGMA APO 120-300mm F2.8 EX DG OS HSM」が36万7,500円、それ以外は未定となっている。
「SIGMA 12-24mm F4.5-5.6 II DG HSM」は、2003年11月発売の「SIGMA 12-24mm F4.5-5.6 EX DG ASPHERICAL /HSM」の後継機種となるフルサイズ対応超広角ズームレンズ。蛍石と同等の性能を誇るFLD("F" Low Dispersion)ガラス4枚とSLD(特殊低分散)ガラス1枚を採用し、超広角で問題となる色収差を極限まで補正した。さらに、グラスモールド非球面レンズ3枚、ハイブリッド非球面レンズ1枚の採用でコンパクト化も実現。ズーム全域での最短撮影距離28cm、最大撮影倍率は1:6.4。レンズ構成は13群17枚、絞り羽根は6枚。サイズはφ86.4mm×197.6mm。価格は未定。
「SIGMA APO 50-150mm F2.8 EX DC OS HSM」は、手ブレ補正OS(Optical Stabilizer)機構搭載の大口径望遠ズームレンズ。補正効果は約4段分で、望遠の手持ち撮影に適しているとのこと。SLDガラスを6枚採用し、色収差を補正する。また、AFスピードの高速化と静粛性を実現する、超音波モーター「HSM」を搭載。フルタイムマニュアルフォーカスも可能とした。最短撮影距離は80cm、最大撮影倍率は1 : 6.3。レンズ構成は15群21枚、絞り羽根は9枚。サイズはφ83.5mm×91.8mm。価格は未定。
「SIGMA APO 120-300mm F2.8 EX DG OS HSM」は、防滴構造を採用し、高画質と堅牢性に優れた手ブレ補正OS機構搭載の大口径望遠ズームレンズ。補正効果は約4段分。FLDガラス2枚とSLDガラス1枚の採用により色収差を補正するほか、サジタルコマフレアの補正にも配慮。単焦点レンズに匹敵する高画質を実現した。AF駆動は超音波モーター「HSM」。フルタイムマニュアルフォーカスに対応する。専用のAPO TELE CONVERTER 1.4x EX DG(別売)やAPO TELE CONVERTER 2x EX DG(別売)の装着も可能。最短撮影距離は150~250cm、最大撮影倍率は1 : 8.1。レンズ構成は18群23枚、絞り羽根は9枚。サイズはφ14.4mm×289.2mm。価格は36万7,500円。
「SIGMA MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM」は、防滴構造を採用したフルサイズ対応大口径中望遠マクロレンズ。手ブレ補正OS機構を搭載し、手持ちのクローズアップ撮影が用意に行えるという。高屈折率SLDガラス1枚とSLDガラス1枚を採用し、色収差、球面収差、像面湾曲を低減。さらに、2つのレンズ群を異なる量で動かすフローティングインナーフォーカスを採用し、撮影距離の変化にともなう非点収差、歪曲収差の変動を抑えた。AF駆動は超音波モーター「HSM」。専用の「APO TELE CONVERTER」(別売)の装着で、等倍以上の撮影も可。最短撮影距離は31.2cm、最大撮影倍率は1 : 1。レンズ構成は11群16枚、絞り羽根は9枚。サイズはφ78.3mm×126.4mm。価格は未定。
「SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM」は、防滴構造を採用したフルサイズ対応大口径中望遠マクロレンズ。手ブレ補正OS機構を搭載し、約4段分の補正効果を発揮する。「SIGMA MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM」と同様のフローティングインナーフォーカスを採用した。SLDガラス3枚を採用し、諸収差を低減。AF駆動には「HSM」を採用。フルタイムマニュアルフォーカスに対応する。専用の「APO TELE CONVERTER」(別売)の装着で、等倍以上の撮影も可能。最短撮影距離は38cm。最大撮影倍率は1:1。レンズ構成は13群19枚。絞り羽根は9枚。サイズはφ79.6mm×150mm。価格は未定。
「SIGMA APO 120-300mm F2.8 EX DG OS HSM」と「SIGMA MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM」、および「SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM」の対応マウントは、シグマ、ニコン、キヤノンとなっている。ただし、機種により一部のデジタル一眼レフカメラ、テレコンバーターなどが使用できない組み合わせがある。