富士フイルムは8日、24~720mmの光学式30倍ズームレンズを搭載し、手動ズームリングによるスピーディな操作でシーンを選ばす撮影がおこなえる「FinePix HS20EXR」を発表した。発売は3月5日、価格はオープン。推定市場価格は5万円前後。
FinePix HS20EXRは、撮影シーンに応じて3つの撮像方式(高感度・低ノイズ優先/ダイナミックレンジ優先/高解像度優先)を切り替える、新開発のEXR技術を採用した1600万画素「EXR CMOSセンサー」を搭載。明るいシーンから暗いシーン、明暗差があるシーンでも、最適な画質を実現したという。特に暗いシーンでは、受光効率が優れた裏面照射型CMOSセンサーの実力と相まって、静止画におけるノイズ量を最大約1/8に低減。フルHD動画(1920×1080ピクセル/ステレオ音声)においても、同社従来機より撮影明度が40%向上している。
さらに、信号処理能力を高めた新映像エンジン「EXRプロセッサー」により、49パターンの画質設定の組み合わせからシーンに合わせて最適なものを選択する「プレミアム EXR AUTO」を搭載。色や明るさなどの情報から夕焼け・青空・緑・ビーチ・スノーなどのシーンを認識し、人物の有無や逆光を判断して撮影条件を最適化する。
連写速度は、フル画素で最大約8コマ/秒、800万画素設定時は約11コマ/秒。最速320コマ/秒のハイスピードムービーも撮影できる。このほか、電子水準器やアイセンサー、46万ドットの3.0型マルチアングルカラー液晶モニターなども装備した。
記録メディアは、内蔵メモリー(20MB)のほか、SD、SDHC、SDXCカードに対応。電源は、単3(アルカリ/充電式ニッケル水素/リチウム)乾電池×4本。別売の専用DCカプラーとACアダプター併用でも駆動する。標準撮影枚数は約350枚(アルカリ)、400枚(充電式ニッケル水素)、700枚(リチウム)。サイズは130.6×90.7×126mm、付属電池とメモリーカードを含む重量は約730g。