6シリーズマザーが回収に

秋葉原に激震が走った。1月31日に、米Intelが6シリーズ・チップセットの不具合を発表。ただちに、発売中の同チップセット搭載マザーボードは回収ということになり、店頭から全て撤去されたのだ。他の製品を補充するなど、販売店は対応に追われた。

店頭にはお知らせの張り紙も

この問題は、マザーボードを使い続けていると徐々にSATAポートの品質が低下するというもの。SATA 2.0ポートでのみ発生し、SATA 3.0ポートは問題なく利用できるとのことだが、同社は問題を修正、新ステッピングのチップセットの製造をすでに開始したという。

この不具合は、これまでに販売したP67/H67チップセットのマザーボード全てに影響があるために、メーカーや代理店は製品を交換するなどの対応を決めた。対応製品を購入した人は、WEBサイトをチェックして欲しい。

・ASUS
http://www.asus.co.jp/news.aspx?N_ID=muuf66qDWTGM0OwX

・MSI
http://www.msi-computer.co.jp/common/pdf/20110202_MSI_I6.pdf

・GIGABYTE
http://www.gigabyte.co.jp/press-center/news-page.aspx?nid=984

Sandy Bridgeは、自作PC業界において久しぶりの大ヒット商品である。発売以来、新CPUも対応マザーボードも好調な売れ行きを保っていただけに、今回の"事件"はショップにとっては大変な痛手。現在、CPUそのものは問題がなかったので販売を継続しているが、使えるマザーボードが1つも売られていないため、CPUだけ買っても意味がない状態になっている。

人気の「K」付きモデルも入手しやすくなったが、マザーボードが…

さすがにもう撤去直後のように棚が空っぽということはなくなったものの、各ショップとも「何を売ったらいいんだ」と頭を悩ませる。X58マザーボードやAMDプラットフォームの製品を拡充するところが多いが、いずれにしても決め手に欠けるところ。6シリーズ搭載マザーボードの販売再開は「早くても3月、ヘタすると4月」(某ショップ)とのことで、しばらくはこの状態が続きそうだ。

クレバリー1号店のマザーボードコーナー。P67/H67が消えて、Sandy Bridge登場前に戻った感じ