ボルボ・カーズ・ジャパンは、V70シリーズ、S80シリーズ、XC60シリーズ、XC70シリーズの仕様を変更し、2月11日より発売する。価格は、449万円~699万円。歩行者との衝突を回避する「HUMAN SAFETY」など安全性能を強化したほか、ボルボの環境戦略に基づく新パワートレインを採用、ボルボとして2車種目のエコカー減税対応モデルをラインアップに加えた。

V70 DRIVe

HUMAN SAFETYは、車両が衝突しそうな状況を検知して、ドライバーに警告し、自動的にブレーキをかける追突警告機能付きオートブレーキを発展させたもので、前方の車両だけでなく、身長80cm以上の歩行者を検知し、衝突事故を回避・軽減するもの。車両のグリル部に設置されたレーダーが前方の物体を検知、バックミラー内に設置されたデジタルカメラがその物体の種別を特定、人と特定され危険な状況と察知した場合に警告を発する。さらにドライバーの反応が間に合わない場合、システムが自動的にフルブレーキをかけてクルマを停止または減速し、歩行者との衝突を可能な限り回避するというもの。「V70 T6 AWD R-DESIGN」「S80 T5 SE」「S80 T6 AWD TE」「XC60 T6 AWD R-DESIGN」にHUMAN SAFETYを標準装備、「V70 DRIVe」「V70 T5 SE」「XC60 T5 LE」「XC60 T6 AWD SE」「XC70 T6 AWD SE」にはオプションのセーフティ・パッケージに含まれる。

新パワートレインは、1.6L直列4気筒直噴ターボエンジンと、2L直列4気筒直噴ターボエンジンの2種類。1.6Lターボエンジンは6速デュアルクラッチトランスミッションと組み合わせられ、「V70 DRIVe」に搭載される。ブレーキエネルギー回生システムなどにより、燃費12.2km/L(10・15モード)を実現した。V70 DRIVeは新型S60に続き、2車種目のエコカー減税対象車となる。

2Lターボエンジンは、独自の直噴テクノロジーと鋼板製タービンハウジング一体型マニホールドにより最高出力240ps、1,800rpmから最大トルク32.6kgmを発生する。「V70 T5 SE」「S80 T5 SE」に搭載され、従来型の2.5Lエンジンと比較し、最高出力は9馬力アップしつつ、燃費は約14%向上、10・15モード燃費は10.8km/L、CO2排出力は約12%低減した。