キヤノンは7日、一眼レフカメラ「EOS」シリーズ用の大口径超望遠レンズ「EF500mm F4L IS II USM」を5月に発売すると発表した。価格は108万円。
同製品は、「EF500mm F4L IS USM」の後継機種となる500mmの大口径超望遠レンズ。高画質化と大幅な軽量化の実現と、過酷な撮影環境に求められる堅牢性と防塵・防滴性能を達成した「L(Luxury)」レンズに仕上げている。
蛍石レンズを2枚採用した新光学設計の採用により、残存色収差の発生を補正し、被写体境界部に色にじみのない高解像で高コントラストな画質を実現。レンズ構成は12群16枚。レンズ面には付着した汚れを簡単に取り除けるフッ素コーティングが施されている。
光学構成とメカ構成を見直すことで軽量化が図られており、本体質量は従来機種よりも約18%軽い約3,190g(試作品質量)となっている。また、手ブレ補正機構IS(Image Stabilizer)を搭載し、シャッター速度換算で約4段分の手ブレ補正効果を発揮するほか、露光中にのみ手ブレ補正を行うモード3も利用可能。
そのほか、素早いピント合わせに対応し、作動音がほとんどしない「リングUSM」(超音波モーター)、高速かつ精密なAF制御や優れたホールディングバランス、コンパクト化を実現する「インナーフォーカス」、フォーカスリングを回転させるだけで即時にマニュアルフォーカスが可能になる「フルタイムマニュアルフォーカス」などを採用する。
最短撮影距離は3.7m、最大撮影倍率は0.15倍、最小絞りは32、絞り羽根枚数は9枚。サイズはφ146mm(最大径)×383mm(長さ)、フィルター径は差し込み52mm。