内閣府は7日、12月の景気動向指数(CI、速報)を発表した。速報によると現在の景気とほぼ一致して動く「一致指数」(2005年=100)は前月比で0.7ポイント上昇し、103.1となった。2カ月連続の上昇。景気の先行きを示す「先行指数」は0.8ポイント上昇の101.4、遅行指数は1.3ポイント上昇の89.1だった。基調判断は「足踏みを示している」に据え置かれた。

景気動向指数は、景気の現状把握や将来予測に資するために作成された総合的な景気指標。12月の一致指数(CI)では、鉱工業生産財出荷指数や鉱工業生産指数、所定外労働時間指数(製造業)などが上昇に寄与した。一方、商業販売額(小売業)や投資財出荷指数(除輸送機械)、商業販売額(卸売業)はマイナスへの寄与となっている。

足下の変化をつかみやすいとされる一致指数の3カ月後方移動平均は0.34ポイント上昇(4カ月ぶりの上昇)。7カ月後方移動平均は0.16ポイントの上昇となった(2カ月連続の上昇)。

景気に先行して動く「先行指数」は2カ月連続の上昇。中小企業売上げ見通しD.I、日経商品指数(42種総合)、鉱工業生産財在庫率指数などが上昇に寄与した。遅行指数は2カ月ぶりの上昇。完全失業率、常用雇用指数(製造業)、法人税収入などで改善し、指数を押し上げた。