キヤノンは7日、コンパクトデジタルカメラのトラベルモデル「PowerShot SX230 HS」を発表。3月3日に発売する。価格はオープンで、推定市場価格は4万円前後。
同製品は、「PowerShot SX210 IS」の後継機で、焦点距離28mmから392mm相当の光学14倍ズームレンズと、有効約1210万画素の高感度CMOSセンサーを搭載したコンパクトデジタルカメラ。同社独自の映像エンジン「DIGIC 4」や手ブレ補正機構(IS)を搭載し、液晶には3.0型ワイドモニターを採用したほか、ズームレバーをリングにするなど操作性の向上が図られている。
1920×1080ピクセルのフルハイビジョン動画撮影にも対応し、大画面テレビなどで再生すると迫力のある高画質動画を楽しむことができる。押すだけで動画撮影を開始できる動画ボタンも装備した。
同社では初となるGPS搭載機種となっており、撮影した写真データに位置情報を記録することが可能。「ロガー機能」も搭載され、電源オフ時であっても一定間隔で位置情報を取得して、行動した軌跡を記録することができる。
付属ソフト「Map Utility」を利用すると、位置情報付きの写真と、地図上に表示されるGPSログを同時に表示することができ、GPS情報を元にした地図からの画像検索や、Google Mapを利用した情報の共有なども可能。これにより、旅行などから帰ってきた後も、地図と写真を照らし合わせるなどの楽しみが増えるという。
さらに、高画質を実現する「HS SYSTEM」を搭載。同システムは、手持ち撮影時のブレを抑える「最高感度ISO1600」、暗い場所でも見たままの色が撮影できる「正確な色再現性」、ノイズを抑えて夜間でもキレイに写す「低ノイズレベル」、明暗差が大きくても自然な階調を再現する「ワイドダイナミックレンジ」という4つの特徴を併せ持つ。
32のシーンを認識する進化した「こだわりオート」も搭載し、フルハイビジョン動画撮影中も21シーンを判別する「こだわりオート動画」を利用可能。人物のほかに動物や乗り物などの動く被写体にもピントと露出を合わせ続ける「主役フォーカス」、シャッターを押す直前の4秒間を動画で記録し、1日分の動画を自動で1つのファイルにまとめる「ムービーダイジェスト」などの新機能にも対応した。
このほか、「極彩色」や「魚眼風」などの演出効果が楽しめる「クリエイティブフィルターモード」では、新たに「トイカメラ風」と「モノクロ」が加わって、計6つの効果を利用できるようになっている。