こんにちは。一日3時間をニコニコ動画に費やすダメ社会人、山田井ユウキです。
今日もさっそく最近流行の動画や埋もれている良動画を独断と偏見で皆さんに紹介していこうと思います。選ぶ基準はただ一つ、僕の趣味です!
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今やニコニコ動画を代表する動画ジャンルとなった「歌ってみた」ですが、その勢いは遙か海を越え、海外にまで波及しているようです。
アニソンはもちろん、ニコニコ動画に投稿されたボカロ曲がYouTubeに転載(あるいは作者自身が投稿)され、それを見た外国人が「歌ってみた」をYouTubeに投稿する──そんな流れができあがってきているのです。
今回は、そんなインターネットを通じた文化交流について、動画をご紹介しながら見ていくことにしましょう。
人気ボカロ曲「マトリョシカ」を、イギリス人の歌い手「Miku-tan」が英語で歌った動画。代理人を通じてニコニコ動画に投稿したとのことで、彼女はこの他にも多数のボカロ曲やアイドルマスターの楽曲を英語でカバーしています。
この"代理人にお願いしてニコニコ動画に投稿する"という手法は、海外からの歌ってみた作品ではわりとポピュラーな方法らしく、やはり多くの外国人にとってニコニコ動画のハードルはまだまだ高いんだなということがわかります。
人気アニメ「けいおん!」のエンディングテーマ曲「Don't Say Lazy」をドイツ人の女性「StrawbellyCake」が"歌ってみた"動画。
ニコニコ動画では聞き慣れた楽曲も、ドイツ語の歌詞になるとまた違った新鮮さがあっていいですね。
StrawbellyCakeは、主にYouTubeで活動している歌い手ですが、この動画に関しては本人による投稿とのこと。
先ほど、「ニコニコ動画のハードルは外国人には高い」と書きましたが、彼女のようにYouTubeとニコニコ動画を掛け持ちして活動している歌い手も大勢いるのです。
こちらは人気ボカロ曲の「ローリンガール」をスペイン語で歌った動画。歌唱力はもちろん、澄んだ声がこの曲にぴたりとハマっています。
ところで「海外から歌ってみた」シリーズは様々な国から投稿されていますが、英語と中国語以外では比較的スペイン語とドイツ語が多い印象を受けます。
これはやはり、海外版ニコニコ動画として、ドイツ、スペイン、台湾の3種類が公開されているからでしょうか。今後は他の言語にも対応して、YouTubeのように世界中に広がっていくといいですね。
少数ではありますが、その他の言語で「歌ってみた」動画も投稿されています。
たとえばこちらはタイ人の「パットネ」による「Eyes On Me」のタイ語詞版。透明感のある歌声とタイ語の響きが、楽曲の持つしっとりした雰囲気と絶妙にマッチしており、何度もリピートしたくなりますね。
パットネさんは普段、タイ語ではなく日本語での「歌ってみた」を多数投稿しており、そちらのクオリティも非常に高いのでおすすめです。
北京出身だという「水縁無憶(シュエユェンウーイー)」が歌う「とある科学の超電磁砲」の主題歌「Only My Railgun」は、このジャンルではトップクラスの再生数を誇る人気動画です。
抜群の歌唱力に加えて、自然な日本語はそうと知らずに聞くと外国人だとはわからないほど。マイリストにボカロ曲やアニソンがずらりと並んでいるところからも、彼女のニコニコカルチャーへの理解の深さが見て取れます。
以前にも「ニコニコ国際交流」の記事でちらっとご紹介しましたが、イスラエルの歌い手「SquaDus」もまた、海外からニコニコ動画に動画を投稿している"ニコ厨"の一人。
歌い手としての実力はもちろん、日本語もペラペラの彼は、イスラエルで「イスラエル・ニコニコ・プロジェクト」を発足し、国際交流に努めているのだとか。今後の活躍が楽しみな海外ユーザーの一人ですね。
──YouTubeと比べるとどうしても国内向けに偏りがちなニコニコ動画ですが、今回ご紹介したように外国人ユーザーが海外からアカウントを取得して自ら動画を投稿するケースも少しずつ増えてきています。
こうした国際的な文化交流がもっと進めば、YouTubeとはまた違った立ち位置での世界的コミュニティが実現するかもしれませんね。
勝手エヴァンジェリスト・山田井ユウキ
1980年生まれ。レビューサイト「カフェオレ・ライター」で、映画、漫画、ゲームなどを独自視点からレビューする他、「builder by ZDNet Japan」「ハリウッドチャンネル」など各種媒体で記事を連載中。どんなに忙しくても一日数時間ニコニコ動画に費やすという、社会人としてあるまじき生活を謳歌中。好きな動画ジャンルはゲーム実況、ボカロ、他エンタメ系全般。
(タイトルイラスト:3P3P) ※本コラムで紹介している動画は、作者やサイトなどの都合により削除されることもあります。あらかじめご了承ください。 |