米Googleは2月2日 (現地時間)、Android 3.0 Honeycombの概要を説明するイベントを開催し、その場でウエブ版のAndroidアプリマーケットプレース「Android Market on the Web」のオープンを発表した。
Android用アプリを配信・販売するAndroid Marketは、これまでAndroidデバイスに組み込まれて提供されていた。ユーザーはAndroidデバイスからAndroid Marketにアクセスしてアプリを探し、直接デバイスにインストールする。シンプルにAndroidアプリを入手できる方法だが、スマートフォンではマーケット全体をブラウズしにくく、AppleのApp Storeのようにパソコンでアプリを管理できる仕組みがユーザーから求められていた。Android Market on the Webはパソコンやタブレット、スマートフォンのウエブ・ブラウザからAndroid Marketを利用でき、入手したアプリを任意のAndroidデバイスにインストールできる。
モバイルアプリ版のAndroid Marketでは、アプリの分類が「アプリケーション」「ゲーム」「通信キャリアアプリ」の3つのみで、主に検索機能を使ってアプリをブラウズすることになる。ウエブ版のAndroid Marketは、ゲームに「カジュアル」「スポーツ」「パズル」など7つのサブカテゴリ、アプリケーションに26のサブカテゴリが用意されており、さらに全体および各メインカテゴリ/サブカテゴリで有料と無料のランキングをチェックできる。マーケットのおすすめもあり、これらと検索を組み合わせることで、従来よりも容易に必要なアプリを探し出せる。
各アプリのページでは、説明、スクリーンショット、ユーザーレビュー、新バージョンの追加機能、アプリがアクセスする機能、同カテゴリのアプリなどを確認可能。インストールまたは購入すると、同じGoogle IDがプライマリーアカウントになっているAndroidデバイスを選択する画面が現れる。デバイスを指定して[OK]すると、そのデバイスにアプリが自動的にインストールされる。パソコンでアプリをブラウズ・入手/購入・管理でき、さらにAndroidデバイスをパソコンにUSB接続することなく、ワイアレスでアプリをインストールできるという点ではApp Storeよりも便利である。
アプリのウエブページのURLをEメールで送信すれば、アプリの情報を共有できる。ウエブ版だからAndroid以外の携帯電話やタブレットでも、ウエブブラウザを使ってアクセスできる。たとえば友だちから送られてきたAndroidアプリ・ページのURLをiPadで開き、iPadを使ってAndroidデバイスへのアプリ・インストールを指定することも可能だ。ほかにもAndroid Market on the Webには、アプリ・ページへのリンクをTwitterで共有する機能が用意されている。