Nook Color

安価な電子ブックリーダーを、なんとか汎用の最新タブレットマシンとして利用できないだろうかと考えている人もいるだろう。このたび、液晶タッチパネルを採用した米Barnes & Nobleの「Nook Color」に最新のAndroid OSである「Honeycomb」を導入し、その動作画像や動画を公開したハッキングが話題になっている。

nookはもともとAndroidを搭載した電子ブックリーダーとして知られているが、Nook Colorでは従来の電子ペーパーに代わり、標準的なタブレットが採用している液晶タッチパネルを搭載し、カラー表示が可能になっている点で特徴がある。もちろんベースはAndroidのため、これを汎用タブレットとして利用できないかと考えた人は多いだろう。実際に本体価格が250ドルと、ほかの500~800ドルはするAndroidタブレットと比較しても安く、Barnes & Noble自身が本体拡販のためにAndroid 2.2アップデートを自ら提供して汎用タブレット化するという噂が出ていたほどだ(最終的にこのネタはガセだったようだが……)。

今回、Nook Colorのハッキングを行ったのはdeeper-blueという名前のユーザーで、その成果はXDA-Developersの掲示板スレッド内に残っている。写真は登録ユーザーでしか見られないが、Electronistaがそれらを記事に転載しているので確認してみるといいだろう。YouTubeでも動作の様子を確認できる。


ここで導入されているのは先日公開されたばかりのAndroid 3.0 "Honeycomb" Platform Previewで、それをNook Color用にポートしただけの形だ。ハードウェア支援が使えないため非常に緩慢なほか、Nook Color自体、それほどパフォーマンスが高くないため、まともに利用できるレベルにはほど遠いといえる。あくまでハッキングでHoneycomb PPがNook Color上で動いたということを示すもので、deeper-blue氏が自らいうように今後の改良が必須のレベルだ。