マカフィーは2日、2000年から2002年までのサーバー犯罪の傾向を解説したレポート「サイバー犯罪の10年間」を同社Webサイト上で公開した。
レポート「サイバー犯罪の10年間」は"情報セキュリティの日"である2月2日に改めてセキュリティへの意識の向上、サーバー犯罪に警鐘を鳴らす目的で公開されており、2000年に数百万人規模の被害をもたらした「I love you ワーム」から最近のソーシャルメディアでの個人情報を狙う試みなど、過去10年間のサイバー犯罪を振り返る。
レポートでは、「I LOVE YOU」という名のタイトルと「LOVE letter for you」という添付がなされたスパムメールを用いて、悪意あるプログラムをインストールさせる「I love you ワーム」が出現する2000年からはじまり、金銭を目的とするサイバー犯罪者の増加やルートキット、ボットネットなどによる被害の拡大が見え始めた2004年から2005年。プログラマ、ハッカー、データ販売者がマネージャーに統括されるなどの組織犯罪化やソフトウェアの未知の脆弱性を狙うなどの高い技術的手法が目立つ2006年から2008年。FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアの悪用から原子力施設までも狙うStuxnetワームなどが現れた2009年から2010年と過去10年の大まかなサイバー犯罪の歴史を振り返る。
同社では、ソーシャルネットワークやFoursquare、Google Places、Gowallaなど位置情報に基づいたサービスを用いた犯罪の顕著化や、特に2011年は携帯機器やスマートフォンにおける驚異がターニングポイントを迎えると予測している。