プルデンシャル・ファイナンシャルは1日、アメリカン・インターナショナル・グループ・インク(AIG)のグループ会社であるエイアイジー・スター生命保険(AIGスター生命)とAIGエジソン生命保険(AIGエジソン生命)の株式取得を完了したと発表した。

取得総額は約48億米ドルで、約42億米ドルは現金で支払い、約6億米ドルは買収先の負債の引受けとなる。「実質上これらすべては、買収先の純資産を考慮して償還する可能性がある」(プルデンシャル・ファイナンシャル)。

プルデンシャル・ファイナンシャル 会長兼最高経営責任者のジョン R. ストレングフェルド氏は、「本取引が成功裏に完了したことで、今後はグループとしての相乗効果を最大限発揮させながら、日本においてスケールメリットを享受することでもたらされる質の高いサービスと競争力をさらに強化していく」と述べているという。

AIGスター生命とAIGエジソン生命が加わることにより、「プルデンシャルグループはさらに競争力を強化し、保有契約高において外資系では首位の生命保険グループとしての地位を強固なものとする」(プルデンシャル・ファイナンシャル)。現在のAIGスター生命とAIGエジソン生命の顧客の保険契約と権利は、今回の取引完了によって影響を受けることはない。

AIGスター生命とAIGエジソン生命は、プルデンシャル・ファイナンシャルの日本における生命保険事業体の一つであるジブラルタ生命保険の子会社として事業を行う。また、今回の取引完了を受け、AIGスター生命とAIGエジソン生命の銀行窓販チャネルは、ジブラルタ生命の子会社で銀行窓販業務を行うプルデンシャルジブラルタファイナンシャル生命保険へ移管・統合していく。

現在の計画では、ジブラルタ生命と、AIGスター生命およびAIGエジソン生命の銀行窓販業務を除く事業は、2012年第1四半期(1~3月)中に、統合・合併することを予定しているという。

なお、合併については監督官庁の許認可が前提。合併完了までの間、AIGスター生命とAIGエジソン生命は、継続して現在の商号を使用する。今回の取引完了に伴い、AIGエジソン生命の代表取締役社長に、プルデンシャルジブラルタファイナンシャル生命保険 代表取締役副会長の松澤泰氏が就任。AIGスター生命は、代表取締役社長の友野紀夫氏が引き続きその任にあたる。