AppleがiPodなど携帯デバイスの水没時のサポート対応を変更したことが話題になっている。フランスのiGenerationが報じたところによれば、Appleは今回のサポートポリシー変更で、仮に水没サインが出ているiPodをサポートに持ち込まれたとしても、目立った外傷や腐食が見られないようであれば引き続きサポート対象内であるとする通達を出しているという。
iGenerationが掲載している資料によれば、iPodの各モデルにはそれぞれLCI (Liquid Contact Indicator)と呼ばれる表示器がDockコネクタまたはスイッチ付近に取り付けられており、これがもし赤もしくはピンク色に変色していた場合には、本体が水没したサインとして扱われる。Appleがサポート部門に配布したとされる資料には、このLCIが水没サインを示したときの対処方法が記載されており、今回この項目の中に「ユーザーが抗議した場合」との記載がある。それによれば、ユーザーがもし水没サインに対してクレームを出した場合、その本体に腐食による外傷がみられないようであれば、引き続きサポートの対象内とするというものだ。
9to5 Macによれば、Boy Genius Report (BGR)が昨年末にも同種の資料をリーク情報として掲載しており、これによれば欧米だけでなく日本を含む太平洋アジア地域すべてまでが対象となることがわかる。水没センサー自体の信頼性が100%ではないため、こうしたクレームはたびたび発生していたことは容易に想像がつく。ユーザーにとっては朗報だろう。