日本ギガバイトは、ゲーマー向けマザーボードの新シリーズとして「G1 Killer」シリーズ3製品を、国内市場向けに今後リリースする計画であることを発表した。発売は2月下旬~3月上旬になる見込み。
G1 Killerシリーズは、GIGABYTE製マザーボードとしては珍しく「GA-XXX」式の型番ネーミングルールに適用されないスペシャルな製品。基板カラーはミリタリーなイメージのブラック×グリーン。サウスブリッジ位置のヒートシンクには、真鍮色の弾丸も覗く弾倉を模したヒートシンクが採用されている。
シリーズには「G1.Assassin」「G1.Sniper」「G1.Guerrilla」という3製品がラインアップされる。現在想定されている価格帯は3万円~5万円前後。ともにチップセットはIntelの X58 ExpressでLGA1366 Intel Core i7プロセッサをサポートする。ゲーマー向けとしてのハードウェア的特徴は、3-way以上のSLI、CrossFireXのサポートや、G1.AssassinおよびG1.SniperにはEAX対応のCreative X-Fi Xtreme Fidelity(20K2)をNichicon製コンデンサと組み合わせたサウンド機能、そしてヘッドフォン用のアンプ、さらに3製品ともにゲーマー向けをうたうBigfoot NetworksのNIC「Killer E2100」を搭載するといった点が挙げられている。また、あまり目立たない面だが、ファン用コネクタがCPU用、システム用含め計5基用意されており、BIOSやEasyTune 6ユーティリティ等から制御可能とされている点もゲーマーを意識した仕様と言えるだろう。
G1.Assassinは、3製品のなかでも最上位となるモデル。シリーズ最大の16フェーズのCPU電源回路を搭載し、また、電源まわりではほかにもGA-P67シリーズで採用されたDriver-MOSFETが採用されている。PCI Express x16スロットは4基。ストレージ面ではチップセットの仕様に加えSATA 6Gbps×2ポートおよびUSB 3.0×8ポートをサポート。OCボタンやUSB 3.0、eSATAポート付きのフロント・アクセス・コントロール・パネルも付属する。
G1.SniperはCPUフェーズを8フェーズに、マルチGPUサポートをSLI、CrossFireXとも3-wayまでとした製品。ほかにもUSB 3.0が4ポートへ、フロント・アクセス・コントロール・パネルが省かれるなど、若干コストパフォーマンスを高めた印象だが、Killer NICやX-Fiオーディオ機能、Driver-MOSFET等の機能は継承する。G1.GuerrillaはG1.SniperからX-Fiオーディオ機能を省き、代わりにRealtek ALC 889を搭載したモデル。ただしKiller NICやDriver MOSFET、Nichicon製コンデンサなどは継承している。フェーズ数も8フェーズ、基板レイアウトもG1.Sniperに準ずる。
なお、同社では正式発表を前に特設サイトを公開しており、誰でも現時点で公開済みの情報にアクセスできる。サイトのトップには完全武装なコードネームG1.Assassin、G1.Sniper、G1.Guerrillaの3人のイラストが掲載中だ。