太陽生命保険は27日、顧客訪問の際に保険契約の申込み手続きを営業職員用の携帯端末上で行い、その場で手続きを完了することができるシステムを9月から導入すると発表した。
現在は、加入プランの相談から引受の可否判断まで1週間から10日程度の日数を要しているが、今回発表したシステムでは、申込手続きを営業職員用の携帯端末上で行い、モバイル機能を活用することで、手続きデータを直接本社へ送信し、個別の確認・照会が不要な場合は、その場で契約手続きを完了することが可能となるという。引受査定の事前実施を拡大し、即時に引受可否が判明する契約を増加させる。合わせて、これまで契約申込み後に実施していた健康確認についても、携帯端末に搭載するTV電話機能を使用して、本社の生命保険面接士が確認する。
支社拠点での契約成立を中心とした事務を自動化することで、業務の効率化が可能となり、コスト削減が期待できる。また、満期保険金や年金の支払い手続き等についても、ペーパーレスでのサービスを実施していくとともに、引受査定体制やコールセンターの受付体制を強化し、土曜・日曜日を含む週7日の顧客サービス体制を実現するとしている。
同社では、今回の業務革新計画を「EXCITE'10(Exceed Communication & Information Technology 2010)」と名づけ、これまでの業務改革の集大成となる「保険会社の業務を変革するプロジェクト」と位置づけている。