アドリック損害保険は28日、2011年4月1日保険始期契約から、アドリック損保の自動車保険(個人総合自動車保険)を改定すると発表した。

今回の改定は、損害保険料率算出機構が参考純率の改定を行ったことを受けて、同社として、保険料とノンフリート等級別料率制度・特約などの見直しを実施したもの。

具体的には、「運転者条件の改定」「保険料の改定」「補償内容の改定」を行う。「運転者条件の改定」では、年齢条件を従来の5区分から3区分に変更。さらに、年齢条件が「26才以上補償」の場合に、主に運転する人の年齢により、6つの年齢区分を設けた。主に運転する人の年齢区分を設定することで、車の利用実態に合わせた保険料設定が可能になることから、「同居の子供追加補償特約」を廃止する。

「運転者条件の改定」では、年齢条件を従来の5区分から3区分に変更。さらに、年齢条件が「26才以上補償」の場合に、主に運転する人の年齢により、6つの年齢区分を設けた

運転者限定(割引)区分を変更。年齢条件や免許証の色という複雑な条件が必要であった「運転者本人限定」を廃止し、「運転者本人・配偶者限定」「運転者家族限定」「運転者限定なし」の3種類に簡素化する。

「保険料の改定」では、損害保険料率算出機構が各保険会社から提出されたデータに基づいて算出した保険料率(参考純率)を反映し、保険料の見直しを行った。また、保険金支払い状況などを踏まえ、ノンフリー等級の割増引率も見直す。2011年度から2年間にわたって改定を行う。

無事故の割増引制度も見直す

また、ゴールド免許割引の適用については年齢条件や運転者限定の制限があり、分かりにくいという指摘があったことから、免許証の色区分ごとに割増引率を設定した。

「補償内容の改定」も実施。人身傷害保険では、人身傷害の被保険自動車搭乗中のみ補償特約を新設。車乗車中以外の事故を補償対象外とすることで、「保険料の低廉化が可能になる」(アドリック損保)としている。

改定後の商品内容については、詳しくは同社ホームページの「各種資料のダウンロードページ」から、パンフレット、重要事項説明書および約款等をダウンロードして確認できる。また、同社で既に契約し、2011年4月1日以降に満期を迎える顧客には、改定をふまえ一部内容を変更して作成した「継続見積書」を案内。「継続見積書」には「改定のご案内」を同封しているという。