米Microsoftは1月27日 (現地時間)、2011年度第2四半期 (2010年10月-12月)決算を発表した。エンタープライズ向け製品の伸びに、Kinectの予想を上回る好調な出足が加わり、四半期ベースで過去最高の売上高199億5300万ドル (前年同期比5%増)を記録した。しかしながら、純利益が66億3400万ドル (一株あたり利益:0.77ドル)で前年同期比0.4%減と、5四半期ぶりの減益。営業利益は81億6500万ドルで同4%減だった。昨年の10-12月期にはWindows 7 Upgrade Optionプログラムが反映されており、同プログラムの繰り越し分を除くと売上高と一株あたりの利益の成長率はそれぞれ15%と28%になる。
「ホリデー向けの製品ラインナップが消費者から良好な反応を得た」とCFOのPeter Klein氏は述べる。Kinectが60日間で800万ユニットを突破。予想を300万台以上も上回った。Xbox 360の販売およびXbox Liveの契約も好調に伸び、エンターテインメント&デバイス部門は売上高36億9800万ドルで前年同期比55%増を達成した。
企業のIT支出も引き続き堅調に推移しており、サーバ&ツールは売上高43億9000万ドルで前年同期比10%増、Microsoftビジネス部門は60億3200万ドルで同24%増だった。Office 2010は、発売からの同じ期間の比較で販売数がOffice 2007を50%上回った。中でもコンシューマ版は最速ペースの伸びを記録しているという。Wndows & Windows Live部門は売上高が前年同期比30%減の50億5400万ドル、営業利益は40%減の32億5100万ドルだった。これはWindows 7 Upgrade Optionプログラムの影響を受けた数字だが、パソコン販売の鈍化も懸念される。MicrosoftによるとWindows 7は販売数が累計3億ライセンスを突破し、インターネットに接続しているPCのシェア20%を超えたという。
今後については、2011年度通期(2010年7月-2011年6月)の営業経費を従来と同じ269億-273億ドルと予測している。