旅行クチコミサイト「TripAdvisor」の日本法人であるトリップアドバイザーは26日、ユーザーのクチコミ評価を集計した「世界の汚いホテルランキング 2011」を発表した。
同ランキングは、同サイトへのクチコミ投稿時に5段階で評価を行う「清潔感」の項目を、評価の低い順に集計したもの。アジア、ヨーロッパ、アメリカの計3エリアにおいて、宿泊者から「汚い」と評価されたワースト10までのホテルを公開している。
その結果、アジアエリアの1位に選ばれたのは、シンガポールの「ゴールドキスト ビーチリゾート」。宿泊者からは「あまりに部屋の状態がひどいのでレセプションに電話をしようとしましたが、電話も壊れていました」とのコメントも。以下2位にマレーシア・ポートディクソンの「コーラス パラダイス リゾート」、3位に再びシンガポールの「アスピナルズ ホテル」が続いた。
なお、日本のホテルもアジアのランキング対象となっているが、ランクインすることはなかった。日本のホテルは、過去5回のランキングも含めて一度もトップ10に選ばれたことがなく、衛生面でのレベルの高さを証明している。
ヨーロッパエリアの1位は、トルコ・ボドルム半島の「クラブ アクア ガンベット」。口コミには「地球の底辺」「宇宙一汚いほら穴」といったタイトルのもとに、旅行者の悲痛な体験談がずらりと並んでいる。次いで2位がトルコ・イチメレルの「Altin Orfe Hotel」、3位がイギリス・ロンドンの「クロムウェル クラウン ホテル」の順になった。
アメリカの1位は、テネシー州の「グランドリゾート ホテル&コンベンション センター」。同ホテルは、客室数400室を超える大型ホテルだが、宿泊者からは「バスタブには少なくとも1cm以上の、髪の毛まじりのホコリがつもっていました」との口コミも寄せられている。続いて2位にカリフォルニア州の「ジャック ロンドン イン」、3位にフロリダ州の「デザート イン リゾート ホテル アンド スイーツ」がランクインした。
アジア、ヨーロッパ、アメリカのトップ10およびそれぞれの口コミは、Webサイトにて公表中。
なお、同社は現在、3月に大学や専門学校を卒業予定の20歳上の4人までのグループに、今回発表された「世界の汚いホテルランキング」に選ばれたホテルに宿泊しながら世界を巡る10日間の卒業旅行をプレゼントする、「最も汚い世界一周卒業旅行キャンペーン」を実施している。