国際通貨基金(IMF)は25日、2011年の世界全体の実質国内総生産(GDP)について、昨年10月の見通し(2010 World Economic Outlook)で示した4.2%増との予測から0.2ポイント上方修正し、4.4%増と予測を改定した。
IMFが25日改定した世界経済見通しでは、2つのスピードで回復が進行していると指摘。先進国の経済では、経済活動は予想ほど減速していないが、成長は依然として控え目なままと指摘、失業水準も高いままだとしている。一方、多くの新興国経済では、上昇傾向が続いており、インフレ圧力が顕在化していることや、資本流入による経済過熱のいくつかのサインがあることを指摘している。
また、ほとんどの発展途上国、特にサハラ以南のアフリカは、力強く経済成長しているとした。