NTTドコモは24日、2010年度の携帯電話の接続料を改定することを総務省へ届出たと発表した。今回の改定は「第二種指定電気通信設備制度の運用に関するガイドライン」(2010年3月総務省公表)に基づいた算定で、前年と比べると最大で35.6%減となる。
接続料とは、他キャリアからドコモの携帯電話に電話をかけた際に、ドコモが回線使用料として他キャリアから徴収する料金のこと。ユーザーの利用料金には、直接は関係しない。しかし、この動きに追随して他社も接続料を下げれば、ゆくゆくはユーザーの利用料金の引き下げにつながる可能性がある。
今回の接続料の改定は、2010年4月1日まで遡って適用される。接続料の主な改定内容は、音声接続料(区域内)が1秒あたり0.087円(現行から35.6%減)、音声接続料(区域外)が1秒あたり0.105円(同32.7%減)となる。
ドコモの携帯電話と他キャリアが提供する回線との相互接続通話における接続点が、ドコモ各地域支社の営業区域に存在する場合には「区域内」の料金を適用し、それ以外の場合には「区域外」の料金を適用する。
また、パケット接続料がレイヤ3接続(10Mbps)で月額8,889,321円(同29.3%減)、レイヤ2接続(10Mbps)で月額7,458,418円(同20.6%減)となる。
ドコモ網との相互接続点について、GTP(パケット交換機間のプロトコル)接続するものには「レイヤ2接続」の料金を適用し、それ以外の場合には「レイヤ3接続」の料金を適用する。なお、10Mbpsを超える場合は1Mbpsごとに上記料金の10分の1を適用する。