ソニーは24日、同社としては初となるラジオレコーダー「ICZ-R50」を発表した。発売は2月21日。価格はオープンで、市場価格は1万8,000円前後と予想される。

ICZ-R50は、ポータブルラジオ並みの大きさのボディに、ICレコーダー機能とAM/FMラジオとを組み込んだ製品。ICレコーダースタイルのラジオレコーダーに比べて大型のバーアンテナを内蔵しており、高感度なAM受信を実現している。同社によると、据え置き型のラジカセと同程度の感度を実現しているとのことだ。また、ラジオの雑音を低減する「ラジオノイズカット」機能も搭載する。選局は、周波数のアップダウンボタンによるチューニングと、プリセット。プリセットは、地域を選ぶだけで、その地域で受信できる放送局が自動的に登録される。本体には、2.6インチの液晶ディスプレイが搭載されており、現在受信している、放送局などが表示される。

大型のバーアンテナを内蔵しており、高感度なAM受信が可能。録音予約は20件まで

録音予約は20件まで利用可能。録音の種類(1回のみ/曜日指定/毎日)、時間、放送局、保存先(フォルダ名/内蔵メモリ/SD)を指定できる。なお、これらの設定は本体からだけでなく付属のアプリケーション「Sound Organizer」をインストールしたPCから行うことも可能だ。また、Sound Organizerを利用すると、ポッドキャストの音声データをICZ-R50に転送することもできる。メモリ容量は4GBで、32GBまでのSD/SDHCカードも利用可能。録音フォーマットは192/128/48kbpsのMP3形式で、SPモード(48kbps)を利用した場合、本体に約178時間分の番組を録音可能だ。

再生時には、DPC(Digital Pitch Control)など、語学学習に便利な機能も利用できる。また、録音した番組は、本体で聞くだけでなく、ウォークマンや同社のICレコーダーなどに持ち出すこともできる。なお、本体にはステレオマイクが搭載されており、ラジオ録音だけでなくICレコーダーとしても利用可能だ。

本体サイズは195(W)×122.5(H)×35(D)mm。質量は532g(電池含む)。付属のACアダプターのほか単3電池×4でも動作可能。

また、同社では、普及タイプのICレコーダー「ICD-AX412F」「ICD-BX312」も同時発表。発売は2月21日。価格はオープンで、市場価格はICD-AX412Fが1万円前後、ICD-BX312が6,000円前後。ICD-AX412Fは、ステレオマイクを内蔵したモデルで、ICD-BX312はモノラルマイクを内蔵するモデル。いずれも、同社のICレコーダーの特長となっている「強力ノイズカット」を搭載している。内蔵メモリーはいずれも2GB。microSD/M2によって、容量をアップさせることも可能だ。

ステレオマイクを内蔵する普及タイプのICレコーダー「ICD-AX412F」

モノラルマイクを内蔵する「ICD-BX312」