映画『不倫純愛』が22日、公開初日を迎え、主演の津田寛治、嘉門洋子、矢崎仁司監督が都内の劇場で舞台あいさつを行った。
映画『不倫純愛』の舞台あいさつを行った津田寛治(左)と嘉門洋子 拡大画像を見る |
『不倫純愛』は新堂冬樹の同名小説が原作。妻との間に倦怠期を迎えた雑誌編集長・辰浪京介(津田)が、仕事で関わった作家の恋人・川島澪香(嘉門)と関係を持ってしまう。背徳のつながりであることを知りながら性愛におぼれていく二人の姿を官能的に描いている。
濃密なラブシーンなどを体当たりで演じ、劇中でヌードも披露している嘉門は、「最初にこの作品のお話をいただいた時は、わたしと一緒に映画の仕事をしたいと思っていただけただけでうれしかったんです。だから、裸になることなどは全然気になりませんでした」とオファーを受けた時の心境を語り、「女優にとっては"裸も衣装"だと考えています!」ときっぱり。それでも、睡眠時間が1時間程度の日が続くハードスケジュールにくわえ、湖に落ちるシーンや階段から転げ落ちる場面の撮影を振り返り、「命がけで作った作品です(笑)」と本音をもらした。
そんな嘉門に対し、これまで150本以上の映画に出演した経歴を持つ津田は、「あれだけハードスケジュールでドタバタした現場なうえに、ベッドシーンまであるなんて知ったら、普通の女優さんは機嫌が悪くなっちゃいますよ。でも、嘉門さんはまったく怒っていませんでした。見ているこちらが感動してしまうぐらいに穏やかで(笑)。この作品のお相手が嘉門さんで本当に良かったと思います」と女優魂に太鼓判を押していた。
一方、1940年~50年代に主流となった映画スタイル"フィルム・ノワール"を意識して演出したと話す矢崎監督は、「官能的なラブシーンを撮りたかったので、お二人には『本気で愛し合ってくれ』と伝えていたんです。カメラを回したら二人が本当に、本気で愛し合ってくれたんですよ。こちらとしても“それならとことん見てやるぞ!”という気持ちになってしまって、なかなかカットをかけられなかったんです」と衝撃のエピソードを披露し、会場を沸かせていた。
映画『不倫純愛』はシネマート新宿で公開中。1月29日(土)より、シネマート心斎橋でも公開。※いずれも2週間限定レイトショー。