日本気象協会は20日、2011年春の花粉(スギ・ヒノキ科、北海道はシラカバ)の飛散予測(第3報)を発表した。全国的な傾向をはじめ、それぞれのエリア別に、花粉の飛散開始時期や花粉量について予想している。

2011年 スギ花粉前線予測

発表によると、スギ花粉の飛散開始時期は、関東・東海地方の早いところで2月上旬、九州・中国・四国地方は2月中旬、近畿・北陸・東北地方では2月下旬と予測している。例年と比べると、西日本は例年並か例年より遅め、東日本は例年並、東海地方は例年並か例年より早い見込みだという。

2011年 花粉の飛散量予測(2010年比)

また、スギ及びヒノキ科花粉(北海道はシラカバ)の総飛散数については、九州から東北地方にかけてほとんどの地域では例年より多いか例年並と予測。九州・東北地方の一部では例年並かやや少ない、北海道では例年よりやや少ない見込みという。ただし、花粉の飛散数が少なかった2010年春に比べると、およそ2~10倍になると予想され、近畿地方と東海地方では10倍以上になる所もあるという。