損害保険ジャパンが出捐(しゅつえん)を行っている損保ジャパン記念財団はこのほど、海外における社会福祉の向上を目的に、初の海外助成を実施すると発表した。
同助成は、募集対象国に在住する日本企業の現地駐在員の推薦に基づき、募集対象国において、社会福祉分野の非営利団体が行う活動を対象としている。2011年度は、ASEAN加盟国(ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム)を対象に募集を行い、インドネシア・ジャカルタの「YPAC-Jakarta(Yayasan Penanggulangan Anak Cacat)」と、フィリピン・マニラの「St. Francis School - VSA arts Philippines, Inc」の2団体に、計117万円の助成を決定した。両団体への贈呈式は、損保ジャパン現地法人により3月末までに各助成先にて開催する予定。
「YPAC-Jakarta」に対しては、通所している障害児・者のリハビリテーションプログラム「スピーチセラピー(言語聴覚療法)とオキュペーショナルセラピー(作業療法)」に使用する機器一式の購入費として助成を実施。機器を導入することで、より効果的な訓練の実施が可能となるという。助成金額は50万円。
「St. Francis School - VSA arts Philippines, Inc」に対しては、新生児の聴覚検査に使用する耳音響放射検査装置の購入費として助成を行う。これにより、聴覚障害を持つ子どもの生涯にわたる生活向上を目指すプログラムの効果を上げることが期待できるとしている。助成金額は67万円。