米Googleが1月初旬時点でのAndroid端末のバージョン別ユーザーシェアを発表している。同社が1月4日時点で集計したデータによれば、最大勢力がv2.2の51.8%で、次いでv2.1の35.2%、最新のv2.3 "Gingerbread"もすでに0.4%のシェアを獲得していることがわかる。
これは、アクティブなAndroidデバイスからの接続情報を基にGoogleが集計を行っているもので、Androidの世界における実際のシェアがよくわかるデータとなっている。旧バージョン(Android 1.5 "Cupcake"、Android 1.6 "Donut")のユーザーが1割程度いる一方で、新バージョン(Android 2.1 "Eclair"、Android 2.2 "Froyo")がおよそ9割近くと大多数を占めていることがわかる。Android 2.x世代以降に流入してきたユーザーが多数いるほか、旧バージョンであっても新バージョンへのアップデートが随時進んでいる様子がうかがえる。また現時点ではNexus S以外の製品では搭載された形で正式発売されていないAndroid 2.3 "Gingerbread"だが、すでに0.4%のシェアを獲得している。
またGoogleでは7月1日から1月1日までのバージョン別推移のグラフも紹介している。夏以降にAndroid 2.2ユーザーが急増し、旧ユーザーが少しずつ割合として減っていることがわかる。
これらデータが提供される目的は、アプリ開発者らがAPIレベルをどれに設定すれば、どの程度のユーザー数をカバーできるかを示す目的がある。つまり、現状ではAndroid 2.1以上のプラットフォームをサポートするようにすることで、(個々の互換性問題を除けば)全体の約9割のユーザーをカバーできるということになる。また2011年第1四半期中にはAndroid 3.0 "Honeycomb"が登場することになり、その次には"I"のコードネームで始まるAndroid 3.xが登場することになるだろう。これだけ進化速度が速いAndroidでありながら、現時点では比較的新バージョンへの浸透が進んでいるといえるかもしれない。