キヤノンは19日、ビデオカメラ「iVIS(アイビス)」の新製品「iVIS HF G10」を発表した。発売は3月中旬で、価格はオープン。推定市場価格は15万円前後。
HF G10は、新開発のHDビデオレンズを搭載。ワイド側30.4mmからテレ側304mmの光学10倍ズームで、「3次元リアルタイムレンズ機構」を採用。光学ズームと防振を同一機構で実現し、静粛性とズーム速度も大きく向上した。F値がF1.8~2.8と明るいのも特徴。絞り羽根は8枚の虹彩絞りで、美しく自然な背景ボケを得ることができる。
同社ビデオカメラの新コンセプト「PLAY! ドラマティック」に対応。プロが監修した「旅行」「キッズ」など10個のテーマとおすすめ撮影シナリオをプリセットした「シナリオモード」、付属のスタイラスペンで画面に描き込める「タッチデコレーション」、映画のシーンのような効果を与える「シネマルックフィルター」(9種類)を搭載している。
また、センサーには業務用機と同等の1/3型約2.37M FULL HD CMOS PROを実装。従来のCMOSセンサーに比べセルサイズが大きく、高感度特性やダイナミックレンジ拡大、垂直解像度と水平解像度のバランスなどにおいて大きな効果を発揮する。
さらに、3.5型約92万画素の大型パネルでのタッチ操作が可能。SDXCカード対応のダブルスロットを搭載し、同時記録も行える。撮影アシスト機能も充実。マニュアルフォーカス時のピントエッジの色付け表示、ゼブラパターン機能、カラーバー表示、波形モニターを搭載するなど、業務用途にも十分対応する実力を持つ。もちろん、絞りやシャッタースピード、ゲインのマニュアル設定も可能。「Native 24p」記録(映画フィルムと同じ24フレーム/秒)での記録もサポートしており、ハイエンドのシネマ制作ニーズにも応える。
内蔵メモリーは32GBで、本体サイズは77(W)×78(H)×151(D)mm、重量は540g。