SPEEDの上原多香子が主演する映画『恋谷橋 La Vallee de l'amour』(後藤幸一監督 2011年公開予定)がこのほど、クランクアップを迎え、上原の着物姿が初お披露目された。

初主演映画『恋谷橋 La Vallee de l'amour』に出演する上原多香子 拡大画像を見る

同作は、2008年に行われた「第1回スーパーシナリオグランプリ」で大賞を獲得した『雨の中の初恋 First Love in the Rain』(宮尾卓志)を原作に映画化。東京のデザイン事務所で働くヒロインの朋子(上原)がリストラされ、実家である鳥取・三朝(みささ)温泉の老舗温泉旅館に戻り、活気を失った地元の町おこしのために立ち上がる。

映画初主演に「大きな緊張とプレッシャーを感じた」という上原は、撮影を終えて「三朝という場所がこの映画においてとても重要で、実際にこの土地の空気や匂い、町の雰囲気などを体感することで朋子という役柄、そして映画自体がより深いものになっていったと思います」と振り返り、「大変な撮影にも関わらず温かく迎えていただき、全面的に協力していただいた三朝のみなさんがいなければできなかった作品です。三週間しか滞在してませんが、三朝は私にとって第二の故郷です」と感謝の言葉を述べた。

また、東京で挫折し実家に戻った朋子について「自分自身も夢を追って沖縄から東京に出てきたので共感する部分はある」という上原は、積極的にアイデアを出したいい、「監督は私の意見も柔軟に取り入れてくれましたし、はっきりと演出してくださったので、とても演じやすかったです」と語っていた。

昨年の11月20日にクランクインし、三朝町で20日間のロケが行われた。重要文化財の文殊堂、地蔵堂などがある三徳山(三仏寺)での撮影では、上原をはじめキャスト。・スタッフ一同が非常に険しい山道を決死の覚悟で登り、撮影に臨んだ