エムエスアイコンピュータージャパンは1月15日(土)、東京・秋葉原でユーザーイベント「MSI お客様大感謝祭 2011・新春」を開催した。2011年になって最初の同社恒例イベントで、発表されたばかりのSandy Bridge対応製品を中心に多くの新製品が披露された。
最大の目玉はSandy Bridge対応のマザーボードとなるが、その前に隠れた注目展示をひとつ。イベント会場の中で、AMDの新世代プロセッサ「Fusion APU」を搭載するMini-ITXマザーボード「E350IA-E45」を発見することができた。Brazosプラットフォームの製品で、ZacateことAMD Eシリーズの「AMD E350」を搭載している。当日はMini-ITXケースに組み込まれた状態で動作デモが実施されていた。スタッフによると、Mini-ITXボード単体での販売予定があり、発売は3月頃を見込んでいるとのこと。なお、同社はCES 2011でもMini-ITXを展示していた。
それでは、本題のSandy Bridge対応マザーボードだ。MSIではCPUの発表にあわせて、「P67A-GD65」「P67A-GD55」「P67-C43」「H67MA-E45」の4モデルを投入しているが、当日はこの全ラインナップを手にとって確認することができた。共通して、性能と品質を従来製品から向上させた「Military Class II」へ引き上げているという特徴がある。各モデルの詳細は、以前の同社発表をレポートしたこちらの記事を参照いただきたい。
会場では、そのSandy Bridge対応マザーボードのラインナップから、P67A-GD55をベースに、Intel Core i5-2500Kなどを組み合わせたオーバークロック用のシステムを構築し、来場者が自由にオーバークロックを試せる環境として設置していた。取材時は、定格3.3GHzのところ約4.59GHzまでオーバークロックに成功しており、システムのオーバークロック耐性の高さを確認することができた。
ほか、グラフィックスカード製品について。同社の製品は独自設計の基板やクーラーユニットが好評となっているが、そのうち、「Twin Frozr」の新型と見られる新モデルが"ちょっとだけ"公開されていた。詳細は現時点で未公開だが、「Twin Frozr III」とされる独自クーラーに、同社「HAWK」モデルの独自設計基板を組み合わせた新グラフィックスカードで、「RadeonのハイエンドGPUを搭載した新モデル」とだけ告知されていた。
こちらは、MSI担当者によるプレゼン中に急遽公開された新グラフィックスカード。ヒートパイプは8mm×2と6mm×3で、「Twin Frozr III」とされる独自クーラーを搭載しており、基板には「HAWK」のロゴも見えた。詳細は不明だがRadeon HD 6800系っぽいサイズ。発売されれば人気モデルになりそうだ |
また、パーツ以外の展示では、参考出展としてSandy Bridge世代のプラットフォームを採用したノートPC「MSI CX640」が展示されていた。これは同社の現行ノートPC「MSI CR500」の後継モデルとして計画されているモデルで、日本市場には今年の春に投入予定という。