"妻"に焦点を当てて、その姿を公表されているデータから読み解く「妻の正体~データ編」。今回のテーマは主婦の寄付。タイガーマスクの主人公「伊達直人」などを名乗る贈り物が全国の福祉施設に届いて話題になっているが、募金や寄付をしている主婦ってどれくらいいるのだろう?
今回取り上げるのはキャリア・マムが実施した「寄付していますか?」がテーマのリサーチ。昨年3月に同社のWEB会員である20代から50代の主婦219人を対象にインターネット調査し、その結果をまとめた。
同調査によると、「ここ数年、何らかの寄付・募金・カンパをしましたか」という質問に対し「はい」と答えたのは69.4%、約7割に上った。寄付の種類によっても経験者の割合は違い、「代金などの一部を募金するような商品などを購入」が6割、「コンビニなどのレジの募金箱に募金」は5割、「カードの使用や買物金額でたまるポイントを寄付」と「寄付金つきハガキ購入」は3割強だった。
もっとも割合が高かった「レジの募金箱に募金」だが、その理由をみると「小銭のお釣りがあったから」がトップで60.7%。「いいことをしたかった」が18.7%、「習慣になっているから」が10.3%だった。「小銭で財布が膨らんでいたから」という人も3.7%いた。
逆に「レジの募金箱に募金したことがない」とした人の理由は「どのように使われるか、わからなかった」が55.4%で最も多く、次は「人にあげる余裕はないから」の28.6%だった。
「通販や生協などの支払い時に、自然災害被災地や自然環境破壊地域などへの寄付ができる場合、いくらくらいをめどに申し込みますか」という質問では、「百円程度」(26.0%)、「数百円程度」(23.3%)という回答が全体の半数を占めた。全体のうち28.3%は「寄付はしない」としていることから考えると、かなりの割合となる。ちなみに「千円程度」は6.8%、「数千円以上」は0.5%だった。
募金サイトの指定サイトをクリックするほど募金額が上がっていく「クリック募金」については4分の1が「知らない」と回答しており、まだ知名度は十分でないよう。「積極的にするほうだ」としたのは17.4%で、「気が向いたらする」は29.2%だった。
寄付や募金をするきっかけを聞いたところ、一番は「手続きの手軽さ」で55.3%、次が「寄付の情報元の信頼性」の53.4%だった。また「大災害など寄付対象が大型なこと」も32.4%で、きっかけとしては大きいようだ。