マネックス証券は14日、NTTビズリンクが提供するアカウントアグリゲーションサービス「Agurippa(アグリッパ)」を利用し、一括口座管理サービス『MONEX ONE』を、17日から提供開始すると発表した。

一括口座管理サービス「MONEX ONE」は、NTTビズリンクが提供するASPサービス「Agurippa」を、マネックス証券の口座保有者向けにカスタマイズしたアカウントアグリゲーションサービス(※)。マネックス証券およびマネックス証券以外の金融機関などの口座情報を集約し、顧客が利用している複数の金融機関にまたがる資産状況を一元的に可視化することが可能となる。

※ アカウントアグリゲーションサービスとは、顧客がインターネット上で利用する金融機関など、異なる複数のコンテンツサイトのログインIDとパスワードなどを登録することで、複数の口座情報を集約して一括表示するサービス

顧客が利用している銀行・証券・クレジットカードなど複数の口座情報を一括管理することが可能なほか、登録した各コンテンツサイトへ、アカウントアグリゲーションの画面から簡単にログインすることもできる。

顧客のログインIDおよびパスワードなどの口座情報は、「NTTビズリンクがデータセンタービジネスで長年培ってきた技術力・オペレーション力と実績をベースとした高いセキュリティで保護されているため、安心して利用できる」(マネックス証券)。登録できるコンテンツサイトは、2011年1月現在、銀行、証券、クレジットカード、公共料金およびポイントサイトなど138サイト。「今後も顧客の利便性向上のため、順次対応コンテンツサイトを拡大する予定」(同社)。

「MONEX ONE」画面イメージ

また、「MONEX ONE」で管理する、マネックス証券以外の銀行や証券の資産情報(預金、株式および投資信託など)を「MONEX VISION β」に取り込み、マネックス証券の保有資産とあわせて分析・アドバイスを得ることができる。「MONEX VISION β」に取り込む資産は、銘柄ごとに設定することが可能。

「MONEX VISION β」に取り込んだ預金や株式(ETF、REITも含む)などの資産情報は、投資信託を除き自動的に資産クラスに分類される。投資信託に関しても、マネックス証券で取扱いのある銘柄であれば、自動的に資産クラスに分類するように設定可能。また、取扱いのない銘柄であっても、イボットソン・アソシエイツ・ジャパンの「投信まとなび」サイトなどを参考に、顧客自身でデータを入力することで、11種類の資産クラスに配分し分析することが可能となっている。

利用条件は、マネックス証券の証券総合取引口座を保有し、資産設計アドバイスツール「MONEX VISION β」および「MONEX ONE」の利用規約にそれぞれ同意し、利用申込みをできる人。利用料金は無料となっている。