米Googleは1月13日(現地時間)、「Google Translate for Android」のバージョンアップを行った。Google Translateは音声認識と自動翻訳を組み合わせ、好きな言語間でAndroid端末を介した機械翻訳を可能にするアプリだが、新バージョンではUIの改良でより使いやすくなっているほか、新しい「カンバセーションモード」の導入で、あたかも通訳が存在するかのような利用が可能になっている。

Google Translate for Android

翻訳するテキストを文字入力または音声認識でAndroidアプリに渡すという従来の基本スタイルはそのままだが、新バージョンでは言語選択画面がリフレッシュされており、翻訳元言語と翻訳先言語を個別のドロップダウンリストで選択できるようになり、設定のわずらわしさが減った。この翻訳先の言語はボタン1つで入れ替えられるほか、よく選択される言語はドロップダウンリストの上位に自動的に移動してくるため、アルファベットの昇降順に並んだ長い言語リストをわざわざスクロールさせる必要はない。また西欧言語など、翻訳した文章をそのまま内蔵スピーカーでそのまま出力させることもできるため、旅行先などでの交渉や会話にも使えるはずだ。

今回導入された新機能としては大きく2つある。1つはSMSのテキスト翻訳で、ここでやりとりされている文章を適時好きな言語へと翻訳できる。もう1つは「Conversation Mode」の導入で、対応言語は英語とスペイン語と限定的ながら、異なる言語の文章を互いに翻訳しながら、会話の吹き出し形式のように履歴が記録される形で自動翻訳を進めていく。さながら、Android端末が通訳となっているかのように動作する仕組みとなっている。