三洋電機は13日、飛び出すズームマイクを採用し、指向性をワンタッチで切り替えることが可能なリニアPCMレコーダー「ICR-PS511RM」を発表。発売は26日を予定しており、価格はオープン。推定市場価格は1万5,000円前後。
今回発表されたICR-PS511RMは、ビジネスモデル「ICR-PS504RM」と「ICR-PS502RM」の後継機。ユーザーからの「高音質」と「かんたん操作」という要望に応える多彩な機能を新たに搭載している。
まず、音質面での最大の進化は、前方正面の集音性に優れ、セミナーや講義などに適した"飛び出す"「指向性ズームマイク」と、周囲の音を360度バランス良く集音できる「全方向性ステレオマイク」の搭載。指向性ズームマイクは、ポップアップすることにより、キャンセル穴が拡大し、高い指向特性が得られるほか、指向性をワンタッチで切り替えることが可能となっている。
また操作性を向上させるため、可動するマイクは、おまかせ最適録音機能である「録音シーンセレクト」とも連動。各マイクポジションに録音シーンをあらかじめ設定しておくと、マイクポジション切り替え時に設定したシーンを一発で呼び出せる。
さらに4GBの内蔵メモリーに加え、別売りのmicroSD/SDHCカードも使用可能な「新・Wメモリシステム」を備え、メモリー間のファイルコピーやファイル移動も可能になった。
従来モデル(左)と比べ、ボディや液晶がひとまわり大きくなり、視認性と操作性をアップ。状況に合わせて、ボタンの役割が変わる「マルチファンクションボタン」も採用した |
独立ボタンが増加。使いたい機能にダイレクトにいけるようにしたほか、前面のボタンを真ん中に配置することで右利き・左利きどちらでも利用しやすいように配慮したという |
このほか、多彩なファイル検索、本体だけで行える「ファイル分割&統合&消去」機能、「MP3&WMA音楽再生」、音程を変えずに再生スピードを調整できる「21段階再生スピード調節」(MP3再生時)、語学学習に便利な「A-Bリピート再生」、聞き逃したところを少し戻って聞き直せる「センテンス再生」などの機能を盛り込んでおり、初めての人にも使いやすいように「音声ガイドDX(デラックス)&なるほどヘルプ表示」も備える。
電源は単4形eneloop充電池1本を使用し、PCに接続するとeneloopの充電も行われる (アルカリ乾電池も使用可能)。本体サイズは約39.9(W)×約108.3(H)×奥行約14.1mmで、重さは約61g(電池含む)。